第五長良川橋梁

第五長良川橋梁について

第五長良川橋梁（だいごながらがわきょうりょう）は、岐阜県郡上市に位置し、長良川にかかる重要な鉄道橋です。この橋は長良川鉄道の一部であり、現在の構造は2代目にあたりますが、仮設を含めると実質3代目の橋梁となります。歴史的にも価値が高く、特に資材に関しても興味深い背景があります。

橋梁の構造

第五長良川橋梁は、3つの径間で構成される単純鋼桁と鋼トラスから成り立っています。中央の径間には、1911年にアメリカン・ブリッジが製作した東海道本線の大井川橋梁から転用された鋼曲弦ピントラスが使用されています。これにより、過去の技術と新しい技術が融合しています。具体的には、橋長は114.0m（別の資料では112.7m）で、次のような形式が含まれています。

• - 単線上路プレートガーダー 25.4m×1連
• - 単線曲弦プラットトラス 62.4m×1連
• - 単線上路プレートガーダー 22.3m×1連

この設計は活荷重KS-14に対応し、深戸駅と相生駅を結ぶ重要な機能を果たしています。また、下部工事は鉄筋コンクリート橋脚および直接基礎により支えられています。そこで、1960年に完成しましたが、その過程において興味深い歴史があります。

歴史的背景と変遷

第五長良川橋梁の歴史は1929年に始まります。この年の12月8日には、国鉄越美南線の深戸駅から郡上八幡駅間の開通により、正式に供用が開始されました。しかし、1959年9月27日に襲った伊勢湾台風はこの橋に深刻な被害を与え、流出してしまいました。

その後、1959年12月16日には仮設の橋梁が修復されました。この仮設橋梁は、支間35mの構造を持ち、旧陸軍の工兵によって開発された工法を用いて、分解して運搬可能なトラス桁が使用されました。戦後、この技術は民間にも広まりました。

1960年には、再度東海道本線の大井川橋梁を移設・再利用し、現在の形で供用が始まりました。この復旧の際には新しい橋脚が築かれ、長期にわたって使用できる鉄道橋として生まれ変わりました。

現在の位置付け

長良川鉄道においては、長良川に架かる橋梁が6箇所存在しますが、第五長良川橋梁はその中で下流側から数えて5番目の位置にあります。歴史的にも重要な役割を果たすこの橋は、地域の交通を支え続けています。また、外部の文献や資料でも、その技術的な特異性や歴史的背景について触れられており、土木学会の文献においても詳細な情報が提供されています。

このように、第五長良川橋梁はその構造、歴史、地域における役割において、非常に重要な存在であり、見学や研究の対象としても注目されています。

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