第四十八国立銀行

第四十八国立銀行の歴史

第四十八国立銀行（だいしじゅうはちこくりつぎんこう）は、明治時代に設立された秋田県初の銀行であり、その存在は地域の経済に多大な影響を与えました。この銀行の誕生は、1877年（明治10年）に始まり、豪商の菅礼治や士族である佐藤政忠を含む6名の発起人が、その設立を目指して出願しました。1879年（明治12年）1月4日には、秋田市の茶町にて無事に開業を果たしました。当時の資本金は6万円で、初代の頭取には戸村義得、支配人には菅礼治が就任しました。

銀行の成長と変革

この銀行は1898年（明治31年）に国立銀行処分法に基づき、株式会社第四十八銀行に改称されました。これを機に、銀行は私立に移行し、資本金は20万円に倍増しました。このようにして、地域経済の中で重要な役割を果たす存在となりました。

1941年（昭和16年）には、旧秋田銀行と湯沢銀行との合併により、新たに株式会社秋田銀行が誕生しました。この合併により、第四十八国立銀行はその歴史に一つの幕を下ろしましたが、最後の頭取であった金之助は新しく設立された秋田銀行の副頭取に就任し、地域金融の一翼を担い続けました。

沿革の詳細

• - 1877年4月28日：銀行設立のための出願を行いました。
• - 1878年11月17日：開業免状の下付を受けました。
• - 1879年1月4日：正式に開業。
• - 1898年1月1日：株式会社第四十八銀行に改称。これにより私立銀行として運営を開始。
• - 1925年4月15日：船川銀行を合併し、新たに支店をいくつか開設しました。
• - 1941年10月20日：旧秋田銀行、湯沢銀行と合併し、株式会社秋田銀行が新たに設立されました。

歴代の頭取とその影響

第四十八国立銀行の頭取は何度か変わり、その都度地域の経済に影響を与えました。初代の戸村義得から始まり、第二代、第三代の頭取たちは、銀行の運営を通じて地域次ずとともに成長していきました。

銀行の店舗の変遷

本店は多くの変遷を経て、1971年には秋田市山王に新しい本店が竣工し、その後の支店の移転や新設が行われました。特に大町支店は、移転先の「秋田第一ビルディング」に入居する形で入居し、周囲には「秋田銀行發祥之地」と刻まれた石碑が設置されています。

また、馬口労町や大館、鷹巣、花輪の各支店も同様に移転を繰り返し、それぞれの地域に根を下ろして現在に至っています。これにより、秋田銀行は地域の生活や経済の中心的な役割を果たす金融機関として、依然として存在感を示しています。

参考文献

この銀行の歴史に関する詳細な情報は、秋田銀行の各種史料や出版物に記載されています。

• - 『秋田銀行八十年史』
• - 『秋田銀行百年史』
• - 『秋田銀行130年のあゆみ』
• - 『秋田銀行140年のあゆみ』
• - 『新聞人　安藤和風』

これらの資料を通じて、第四十八国立銀行の歩みを追体験し、地域経済の発展にどのように寄与したかを深く理解することができます。

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