第四管区海上保安本部

第四管区海上保安本部

第四管区海上保安本部（以下、四管）は、東海地方から中部地方にかけての太平洋沿岸、および岐阜県、愛知県、三重県を管轄する海上保安庁の管区海上保安本部の一つです。四管は、管内の海域における安全確保や治安維持を目的として、様々な活動を展開しています。

概要

• - 管轄範囲：東海・中部地方の太平洋沿岸（静岡県西部を含む）、岐阜県、愛知県、三重県。
• - 本部所在地：愛知県名古屋市港区入船。
• - 略称：四管（四管本部と呼ばれることもある）。
• - 英語表記：4th Regional Coast Guard Headquarters。

四管は、4つの海上保安部、2つの海上保安署、1つの分室、1つの海上保安航空基地、2つの海上交通センターを傘下に置いています。

主な活動内容

四管の主な活動内容は以下の通りです。

• - 船舶の安全航行支援：伊勢湾や熊野灘を航行する船舶の安全を監視し、航路の安全を確保します。
• - 港湾警備：伊勢湾内のコンビナート群や中部国際空港といった重要施設の警備を担当します。
• - 密輸対策：名古屋港を中心に、麻薬や拳銃などの不正な物品の密輸を阻止します。
• - 海難救助：海難事故が発生した際には、人命救助や船舶の安全確保を行います。
• - 国際協力：東南アジアなどの海賊多発海域や、海外での政変などの緊急事態に対して、巡視船の派遣などの国際協力活動を行います。

特に、名古屋海上保安部に所属するPLH型巡視船「みずほ」は、海外派遣の機会が多く、国際的な活動に貢献しています。

歴史

• - 1948年5月1日：海上保安庁の発足とともに、名古屋海上保安本部として設置。当初の管轄地域は、静岡県西部、愛知県、三重県、岐阜県、山梨県および周辺海域でした。
• - 1950年6月1日：第四管区海上保安本部に改編。清水海上保安部が第三管区へ移管され、管轄地域は愛知県、三重県、岐阜県および周辺海域となりました。
• - 1966年10月1日：伊勢航空基地が開設されました。
• - 2008年10月1日：中部空港海上保安航空基地が設置され（常滑海上保安署と統合）、伊勢航空基地は廃止されました。

組織

四管は以下の組織で構成されています。

• - 第四管区海上保安本部：愛知県名古屋市港区入船。
• - 名古屋海上保安部：愛知県名古屋市港区入船。
• - 衣浦海上保安署：愛知県半田市。
• - 三河海上保安署：愛知県豊橋市。
• - 四日市海上保安部：三重県四日市市。
• - 尾鷲海上保安部：三重県尾鷲市。
• - 鳥羽海上保安部：三重県鳥羽市。
• - 浜島分室：三重県志摩市。
• - 中部空港海上保安航空基地：愛知県常滑市。
• - 名古屋港海上交通センター：愛知県名古屋市港区。
• - 伊勢湾海上交通センター：愛知県田原市。

保有船艇・航空機

四管は、多数の巡視船、巡視艇、航空機などを保有し、広大な管轄海域での活動を支えています。

巡視船・巡視艇

• - 巡視船：3隻
• - 巡視艇：16隻
• - 監視取締艇：4隻
• - 測量船：1隻
• - 灯台見回り船：1隻

主な所属船艇は以下の通りです。

• - 測量船：いせしお(HS-25)
• - 巡視船：みずほ(PLH-41)、すずか(PL-68)、いすず(PM-28)
• - 巡視艇：あゆづき(PC-23)など多数
• - 監視取締艇：さあぺんす(SS-60)など多数
• - 灯台見回り船：あやばね(LM-207)

航空機

四管は、4機の回転翼機を保有しています。

• - 名古屋海上保安部：MH714 いせたか1号、MH756 いせたか2号（ともに巡視船みずほ搭載機）
• - 中部空港海上保安航空基地：MH960 かみたか1号、MH964 かみたか2号

関連情報

• - 第四管区海上保安本部
• - 名古屋海上保安部
• - 四日市海上保安部
• - 尾鷲海上保安部
• - 鳥羽海上保安部
• - 名古屋港海上交通センター
• - 伊勢湾海上交通センター

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