第1次石破内閣

第1次石破内閣の概要

第1次石破内閣は、衆議院議員で自由民主党総裁の石破茂が内閣総理大臣に任命された内閣で、2024年の10月1日から11月11日までの42日間にわたって続きました。この内閣は自由民主党と公明党による連立政権であり、石破茂は鳥取県出身の初の内閣総理大臣となりました。このことで中国地方の全県から総理大臣が誕生したことになります。また、昭和30年代生まれの総理大臣は石破の他に前任の岸田文雄と野田佳彦がいます。

設立の経緯

2024年9月27日に行われた自由民主党の総裁選挙で、石破が第28代総裁に選出されました。これを受けて10月1日には前内閣が総辞職し、国会での内閣総理大臣指名選挙にて石破が選ばれました。閣僚の認証式を経て、同日から内閣が発足しました。

石破は10月9日に衆議院を解散し、同月15日には公示、27日には投開票予定の総選挙を行う意向を示しました。この解散から投開票までの期間は18日間で、2021年の前回総選挙の17日間に次ぐ歴史的な短期間の選挙となりました。その後、11月11日に召集された特別国会での指名選挙により内閣は総辞職しました。

内閣の人事と構成

内閣大臣は2024年10月1日に任命され、首相石破茂は内閣を「納得と共感内閣」と名付け、国民のための政治を最優先に進めることを強調しました。また、国会での発言で石破は日本銀行の早期利上げについて懸念を示し、その次の日には円安が進行し日経平均株価も急反発しました。

内閣の成立後、石破首相は能登地区を訪問し、そこでの災害に対する支援を表明しました。彼は大雨を激甚災害に指定し、迅速な支援を行う意向を示しました。また、石破は派閥裏金事件に関連する議員の処分方針を発表し、これにより党内の針路を明確にしました。

短命内閣としての位置付け

第1次石破内閣は組閣から総辞職までの期間が42日間と、憲政史上短命の内閣として記録されています。特に、第1次岸田内閣に次ぐ短さであり、総選挙後には日本国憲法第70条に基づいて総辞職しました。そのため、実質的には続く第2次石破内閣と連続性を持つと捉えられることになりました。この短い在任期間の中で、内閣は重要な政策課題に取り組みましたが、最終的には短期間での総選挙及び総辞職に至りました。

総括

第1次石破内閣は、自由民主党と公明党による連立政権として誕生し、石破茂が初の鳥取県出身の首相となったことは、政治史においても意義があります。短命のように見える内閣でしたが、さまざまな政策を推進し、日本における重要な政治的変動の時期を支えました。

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