第104回全国高等学校野球選手権大会

第104回全国高等学校野球選手権大会

第104回全国高等学校野球選手権大会は、2022年8月6日から8月22日まで阪神甲子園球場で行われた全国高等学校野球の最高峰の大会です。本大会は、過去の大会と比べて多くの新しい試みや改善が見られ、特にコロナウイルス感染症の影響を受けた中での運営が注目されました。

大会の概要

大会の開幕前に、継続試合制度の導入が発表されました。この制度は第94回選抜大会から始まったもので、試合がコロナの影響で中断した際に、日程の調整が可能となります。また、2019年以来3年ぶりに全席指定席で観客数制限なしで開催され、期待には応えつつも、感染予防対策は徹底して行われました。すべての席は事前にネット販売され、当日券の発売は原則行われませんでした。

特に外野席の扱いについては、当日の流れを鑑みて柔軟な対応が取られ、それにより観客の入場方法が簡素化されました。また、大会からは女子部員もチームの活動に参加できるようになり、練習補助や試合運営のサポートを行いました。

大会のスケジュール

2021年11月17日、運営委員会によって大会の日程が最終決定され、2022年は8月6日から始まります。また、4月27日には入場料の改定も行われ、すべての席で数段階の価格設定がされました。

地方大会は沖縄から始まり、7月31日には全49校の代表校が決定しました。しかしながら、コロナウイルスの影響で複数校が出場できなくなり、これに伴う日程の調整が必要となりました。

開幕と試合の進行

8月3日に行われた組み合わせ抽選会では、欠席の4校のくじ引きが特別に行われ、8月6日に開会式が実施されました。開会式の日は、悪天候の影響で開始時刻が遅れ、その後、第1試合も雨天による遅延がありましたけれど、イベントは無事に進行しました。

大会日程中、数回の休養日を挟みつつ、観客の期待を背にした試合が繰り広げられました。特に準々決勝、準決勝と進むにつれ、観客の熱気も高まっていきました。

決勝戦とその結果

8月22日には大会のフィナーレとして、仙台育英と下関国際による決勝戦が行われました。仙台育英が8-1で勝利し、東北地区の高校として春夏通じて初の優勝を果たしました。この結果、深紅の大優勝旗が「白河の関」を越える歴史的瞬間となりました。

この大会では全試合が予定通り行われ、雨天中止や日程変更が一切なく進行したことも特筆すべきことです。140年近い歴史を持つ全国高校野球選手権大会におけるこの年の大会は、数々の新しい取り組みと共に、多くの人々に感動を与えました。2022年の大会は、記録と歴史に名を刻むこととなるでしょう。

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