第11回スーパーボウル

第11回スーパーボウルの概要

1977年1月9日、カリフォルニア州パサデナのローズボウルで開催された第11回スーパーボウルは、アメリカン・フットボールの最高峰の舞台であり、オークランド・レイダースとミネソタ・バイキングスが顔を合わせました。この試合では、AFCチャンピオンのレイダースがNFCチャンピオンのバイキングスを32-14で破り、レイダースにとっては2度目の出場でありながら初めてのスーパーボウル制覇を果たしました。

試合の背景

このスーパーボウルは、1975年のオーナー会議で開催地がカリフォルニア州パサデナに決定されました。試合前の予想では、オークランド・レイダースがQBケン・ステイブラーの活躍や、シーズンMVPに選ばれたことから有利と見られていました。

オークランド・レイダース

レイダースは、第2回スーパーボウルでの敗北以来、久しぶりの決勝戦出場となりました。ジョン・マッデンがヘッドコーチに就任した後、レイダースは驚異的な勝率を誇り、8シーズンで88勝22敗7分という成績を残しました。しかしプレイオフでは度重なる失敗が続き、この第11回スーパーボウルがマッデン率いる初の出場機会となったのです。

ミネソタ・バイキングス

一方、ミネソタ・バイキングスも実力を備えていました。バド・グラントが監督を務める中、レギュラーシーズンで11勝2敗1分の好成績を記録し、NFC中地区優勝を果たしました。また、バイキングスは過去9シーズンで8回も同地区を制する強豪チームでもあります。スーパーボウルへの出場は4度目であり、ここまでの出場回数では初めてのチームとなりました。

試合経過

この試合では、レイダースのディフェンスがバイキングスを前半無得点に抑える圧倒的なパフォーマンスを見せました。特にRBクラレンス・デービスは、バイキングスの強力なディフェンスラインに対して16回のランプレイで137ヤードを稼ぎ、その活躍が試合の流れを決定づけました。フレッド・ビレトニコフのレシーブも印象的で、彼は4回のキャッチを記録しましたが、タッチダウンには絡まず、その後の攻撃に大きく貢献しました。

テレビ中継と広告収入

このスーパーボウルのテレビ中継は、全米で行われ、NBCが300万ドルで権利を獲得しました。注目すべきは、1分間のCM放送権が25万ドルという高額だったことです。また、衛星中継を通じてイギリスやフランス、日本など全15カ国で放映され、多くのファンがこの歴史的な対決を見守りました。

最後に

最終的に、観客動員数は100,421人に達し、当時のスーパーボウルの記録を更新しました。MVPにはレイダースのフレッド・ビレトニコフが選ばれ、チームの栄光を象徴する存在となりました。第11回スーパーボウルは、オークランド・レイダースにとって忘れがたい成功であり、アメリカン・フットボール史に名を刻む瞬間となりました。

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