第11回宝塚記念

1970年第11回宝塚記念の詳細

1970年5月31日、阪神競馬場において行われた第11回宝塚記念は、多くの競馬ファンが注目するドリームレースとなりました。このレースには、伝説的な競走馬たちが集結し、興奮と期待が交錯する中で行われました。

レース施行時の状況

この年の宝塚記念では、春の天皇賞を制したリキエイカンがファン投票で1位に選ばれました。しかし、昨年の有馬記念を勝った8歳馬スピードシンボリが圧倒的な人気を集め、競馬界に衝撃を与えました。加えて、大レースでの実績があるホウウンやヒーローモアも出走し、競走馬たちの豪華な顔ぶれが揃いました。

レース条件として、芝2200メートルの距離が設定され、天候は晴れ、馬場状態は良好でした。多くの観客が見守るなか、期待を背負った馬たちがゲートに入ります。

レース展開

レースがスタートすると、人気馬スピードシンボリはスムーズに先行し、春の天皇賞馬リキエイカンに対して一切の警戒を見せませんでした。スピードシンボリは強力な先行力を発揮し、ホウウンを3馬身半差で引き離しながらレースを進めます。彼の脚色は全く衰えず、観客の期待通り、記録的なペースでゴールへ向かいました。

そして、スピードシンボリは見事なレコード勝利を収めることになります。彼の圧倒的な走りは、多くのファンに感動を与え、競馬界の歴史に名を刻む結果となりました。

レース結果

このレースの結果、スピードシンボリは史上3頭目となるグランプリ2勝を達成しました。スピードシンボリ以前には、リユウフオーレルとシンザンがこの偉業を成し遂げています。また、スピードシンボリは史上初めて有馬記念から宝塚記念での秋春連覇を達成しました。これは6歳以上の馬にとっては2023年現在唯一の記録となっています。

さらに、スピードシンボリが7歳馬（当時の8歳馬）として宝塚記念を制したことは、2022年時点での最年長勝利記録です。この記録は、後にタップダンスシチーによって更新されることになりますが、それまでは彼の偉業として多くの競馬ファンの記憶に残り続けました。

払戻

このレースでの払戻金は、スピードシンボリの人気とその競技成績から予想以上に高額なものとなりました。競馬ファンたちにとって、この勝利は単なるレースの結果ではなく、競馬の魅力と興奮の象徴でもありました。

総じて、第11回宝塚記念は、史上に残る名馬たちが集結した競走であり、スピードシンボリの記録的な勝利が印象的なシーンを創出した歴史的なレースとして語り継がれています。

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