第11期棋聖戦 (将棋)

第11期棋聖戦

1967年度後期に行われた、日本将棋連盟主催の将棋のタイトル戦である第11期棋聖戦について解説します。棋聖戦は将棋界における主要なタイトルの一つであり、その期の棋聖位を巡って多くのプロ棋士が参加し熱戦を繰り広げます。

本棋戦は1967年5月22日に開幕し、挑戦者決定トーナメントを経て、五番勝負が実施されました。全ての対局が終了し、最終的な結果が確定したのは翌年の1968年1月30日でした。このように、大会全体としては約8ヶ月にわたる期間で進行しました。

大会の構成は、まず一次予選から始まります。ここでは多くの参加棋士によるトーナメントが行われ、勝ち上がった棋士が次の段階に進みます。一次予選を突破した棋士は二次予選へと駒を進め、さらに厳しい対局を経て参加者が絞り込まれます。二次予選を勝ち上がった棋士は、本戦トーナメントに合流します。本戦トーナメントは、シード棋士なども加わり、棋聖への挑戦権をかけた最終関門となります。この本戦トーナメントを勝ち抜いた一人の棋士だけが、前期の棋聖に対する挑戦者となることができます。

第11期棋聖戦における最大の注目は、やはり現役棋聖と挑戦者による五番勝負でした。この期は、当時の棋聖位保持者である山田道美に、挑戦者として中原誠五段が登場しました。山田棋聖はタイトルを防衛したい立場であり、対する中原五段は、当時既に将来を嘱望されていた若手実力者として、初のタイトル獲得を目指しました。

両者によって争われた五番勝負は、将棋ファンを熱狂させる激戦となりました。互いに譲らず、一局ごとに勝敗が入れ替わる緊迫した展開となり、シリーズは最終局である第5局までもつれ込むフルセットの熱闘となりました。棋聖のタイトルをかけた緊迫した対局が繰り広げられたのです。

最終的な結果は、山田道美棋聖が中原誠五段を相手に、3勝2敗でこの五番勝負を制しました。この勝利により、山田棋聖は自身の持つ棋聖のタイトルを見事に防衛することに成功しました。中原五段にとっては、惜しくもタイトル獲得には至りませんでしたが、棋聖位にあと一歩まで迫る見事な戦いぶりでした。

このように、第11期棋聖戦は、予選から本戦、そして五番勝負に至るまで、多くの棋士による熱い対局を経て行われ、最終的に山田道美棋聖が若き挑戦者を退け、タイトルを防衛するという形で幕を閉じました。1967年度後期の将棋界における重要な出来事の一つとして、歴史に記されています。

本棋戦のより詳細な情報、例えば個別の対局結果や予選での勝ち上がりなどについては、将棋年鑑や日本将棋連盟の公式サイトといった外部の資料を参照することで、詳しい内容を確認することが可能です。また、関連する情報は過去の文献の脚注などにも記載されている場合があります。

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