第11航空団 (アメリカ軍)

第11航空団（11th Wing）

第11航空団は、アメリカ空軍の航空団レベルの組織で、儀仗部隊としての役割を担っています。本部はメリーランド州のアンドルーズ空軍基地に位置しており、主に儀典やセレモニーを実施することを主な任務としています。また、ワシントンD.C.周辺に存在する空軍関連施設の維持管理も行っています。

概要

この航空団は、2つの群を編成しており、両方の群はボーリング空軍基地に所在します。第11航空団の前身は、1948年に設立された第11爆撃航空団であり、当初はB-36やB-52といった戦略爆撃機の運用を行っていました。その後、1962年には第11戦略航空宇宙航空団に改編され、B-52に加えてアトラス大陸間弾道ミサイルも扱うようになります。さらに、1968年には第11空中給油航空団として改構成され、KC-135を運用しましたが、1969年にこの編成は解除されました。

現在の第11航空団は、1994年に設立された第11支援航空団を基にしており、1995年にその名称が変更されました。これは、アメリカ空軍における重要な儀仗部隊としての役割を継承しているものです。

主要部隊

1. 第11作戦群（11th Operations Group）
儀典やセレモニーを実施する専属の部隊であり、国際的なイベントや公式の行事で重要な役割を果たしています。

2. アメリカ空軍軍楽隊（United States Air Force Band）
音楽演奏や広報関連の任務を担っており、数々の儀典やセレモニーにおいて、壮大な演奏を提供します。

3. アメリカ空軍儀仗隊（United States Air Force Honor Guard）
空軍に関連する儀典の実施を担当し、特にアーリントン国立墓地でのセレモニーでは重要な役割を果たしています。

4. アーリントン従軍牧師（Arlington Chaplaincy）
アーリントン国立墓地にて従軍牧師が葬儀や告別式を執り行います。

5. 第11任務支援群（11th Mission Support Group）
ボーリング空軍基地およびワシントンD.C.周辺の施設の維持や管理を行っています。
- 第11建設隊（11th Civil Engineer Squadron）
各種施設の建設や修理、維持管理を専門としています。
- 第11契約隊（11th Contracting Squadron）
契約や会計処理を担当し、パートナーシップを通じた任務遂行を支えています。
- 第11物資準備中隊（11th Logistics Readiness Squadron）
資材の管理や供給を行い、効率的な運営をサポートしています。

6. 第811作戦群（811th Operations Group）
各種運用支援を行い、部隊の計画や実行に寄与します。
- 第1ヘリコプター飛行隊（1st Helicopter Squadron）
UH-1N輸送ヘリコプターの運航管理を担当します。

7. 第11警備隊群（11th Security Forces Group）
アンドルーズ空軍基地及びボーリング空軍基地の安全を守るための警備業務を担います。

まとめ

第11航空団は、アメリカ空軍の中でも特に重要な役割を果たす部隊であり、晴れの日から深い哀悼の場面まで、幅広い任務を遂行しています。

より詳細な情報は、アンドルーズ統合基地公式ページや第11航空団の紹介ページをご覧ください。

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