第11装甲擲弾兵師団 (ドイツ連邦陸軍)

第11装甲擲弾兵師団

第11装甲擲弾兵師団（ドイツ語：11. Panzergrenadierdivision）は、ドイツ連邦陸軍に属する師団の一つで、1994年9月に解散しました。本師団はニーダーザクセン州オルデンブルクに司令部を置き、周辺地域に多くの部隊を駐屯させていました。

歴史的背景

初期の編成

この師団の起源は1959年にさかのぼります。同年1月、オルデンブルクで第6擲弾兵師団の編成が始まり、3月1日には正式に第11装甲擲弾兵師団として発足しました。その後、1959年内に最終的な部隊が創設され、第一軍団に所属することになりました。

初期の編成には、以下の部隊が含まれていました。

• - 第11通信大隊
• - 第11工兵大隊
• - 第11衛生大隊
• - 第11野戦砲兵大隊
• - 第311装甲擲弾兵大隊
• - 第316補給大隊
• - その他の補助部隊

再編成と活動への参加

1961年には陸軍の第2次編成に従い再編成が行われ、師団の構成が見直されました。この再編により、第31装甲擲弾兵旅団及びその他の部隊が新たに編成されました。さらに1961年には北大西洋条約機構（NATO）に加入し、国際的な軍事活動への参加が進みました。

1980年代に入ると、師団は第4次編成を経て強化され、各種の部隊がオルデンブルクやシュヴァネヴェーデ、ツェレに展開されました。これにより、より高度な戦闘能力を持つ部隊への変革が図られました。

実働任務

第11装甲擲弾兵師団は、複数の実動任務に従事しました。1962年2月にはエルベ川・ヴェーザー川の洪水対応で出動し、1975年のリューネブルガーハイデの山火事にも対応しました。さらに、1990年には西ドイツに保管されていた化学兵器の移転に関与し、1990年末から1991年にかけては湾岸戦争の米英軍部隊の輸送支援にも参加しました。

解散とその後の動き

1994年には第5次編制の発表を受けて解散が決定され、3月からその準備が開始され、同年9月に解散しました。解散されなかった部隊は第1装甲師団に統合されたり、他の部隊へ編入されたりしました。

歴代師団長

本部隊には多くの歴代師団長が存在し、それぞれ異なる時期において指導力を発揮しました。

参考文献と外部リソース

この師団の詳細な歴史や編成については、専門の文献やウェブサイトにて確認することができます。参考文献には、『PANZER』誌が含まれており、以下のリンクも参照できます。

• - Geschichte der Division auf www.relikte.com
• - Information zu Division auf der Website Oldenburgs
• - Geschichte der Division im Bundesarchiv

第11装甲擲弾兵師団の歴史は、冷戦時代の軍事的背景を反映した重要な一章であり、ドイツの陸軍の変遷を知る上での資料として価値があります。

もう一度検索