第125次IOC総会

第125次IOC総会の概要

第125次国際オリンピック委員会（IOC）総会は、2013年9月6日から10日までアルゼンチンのブエノスアイレスにあるブエノスアイレス・ヒルトンで開催されました。この総会では、2020年夏季オリンピックの開催地決定投票、IOC会長の選挙、新競技の採用、そして副会長や理事の選出行事が行われました。特に、開会式は歴史あるテアトロ・コロンで実施され、注目を集めました。

総会開催地の決定

第125次IOC総会が開催されるまでには、ブエノスアイレスとマレーシアのクアラルンプールが候補地として名乗りを上げました。最終的に、2010年の第122次IOC総会でブエノスアイレスが開催地に選ばれました。

2020年夏季オリンピックの開催地選定

2013年9月7日には、2020年夏季オリンピックの開催地を決めるための投票が行われました。この投票では、東京、イスタンブール、マドリードの3都市が候補に挙がりました。結果として、東京が選ばれ、2020年夏季オリンピックの開催地に決定しました。

IOC会長選挙

総会の締めくくりとして10日にはIOC会長選挙が行われました。前会長ジャック・ロゲの任期満了に伴い、第9代会長が選出されることとなりました。立候補したのは、トーマス・バッハ（ドイツ）、リチャード・キャリオン（プエルトリコ）、呉経国（台湾）、デニス・オズワルド（スイス）、セルミャン・ウン（シンガポール）、セルゲイ・ブブカ（ウクライナ）の6名です。最終的に、トーマス・バッハが2回目の投票で過半数を獲得し、新会長に就任しました。

IOC委員の承認

また、総会では新たに9名のIOC委員も任命されることが承認されました。任命された委員には、ベルナルド・ライズマン、Dagmawit Girmay Berhane、ポール・テルガト、カミール・ユーリングス、Mikaela Maria Antonia Cojuangco-Jaworski、Octavian Morariu、アレクサンドル・ジューコフ、ステファン・ホルム、ラリー・プロプストが含まれています。

新競技の採用

この総会では、2020年夏季オリンピックで導入される新競技についても議論が行われました。野球・ソフトボール、空手道、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、ウェークボード、武術太極拳、レスリングなど、さまざまな競技が候補に挙げられました。しかし、2013年2月のIOC理事会でレスリングが除外されました。

総会では2020年五輪の競技選定が行われ、最終的にレスリングが49票、野球・ソフトボールが24票、スカッシュが22票の得票を集め、レスリングが正式競技として採用されることが決定しました。これにより、2024年夏季オリンピック（のちのパリオリンピック）でもレスリングは正式競技として実施されることが確約されました。

オリンピックゴールドオーダー

最後に、IOCはオランダのウィレム＝アレクサンダー国王にオリンピックゴールドオーダーの称号を授与したことも発表しました。

関連項目

• - 国際オリンピック委員会
• - 国際オリンピック委員会総会
• - 2020年東京オリンピック・パラリンピック
• - 第123次IOC総会
• - 第128次IOC総会

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