第13回参議院議員通常選挙

1983年 6月26日、日本において行われた第13回参議院議員通常選挙は、国会における議員選出の重要な選挙の一つです。本選挙の目玉は、比例代表制の導入で、これにより選挙の公正さが増しました。これは前回選挙で発生した向井長年候補の過労死を契機に、拘束名簿式の比例代表制が導入されたことを反映しています。

選挙の背景

内閣は第1次中曽根内閣であり、選挙の公示日は1983年の5月18日でした。この年は、群馬県出身の首相が再び参議院選に臨むという特徴的な年でもありました。群馬県出身の福田赳夫首相や、滋賀県出身の宇野宗佑首相がそれぞれ前後の選挙で出馬しており、この時期の内陸県出身首相による選挙は珍しいものでした。

選挙データ

- 改選数: 126議席（選挙区：76議席、比例区：50議席）
- 選挙制度:

- 選挙区: 小選挙区制と中選挙区制が混在
- 比例区: 拘束名簿式比例代表制

- 有権者数: 83,682,416名

- 男性: 40,520,496名
- 女性: 43,161,920名

この選挙では、立候補者は430名で、選挙区から239名、比例区から191名が立候補しました。投票率は57.0％であり、国民の関心の高さを示しています。

主要な政党と結果

選挙の結果、以下の政党が議席を獲得しました。

- 自由民主党: 総裁は中曽根康弘
- 日本社会党: 中央執行委員長は飛鳥田一雄
- 公明党: 中央執行委員長は竹入義勝
- 日本共産党: 中央委員会議長は宮本顕治
- 民社党: 中央執行委員長は佐々木良作
- 新自由クラブ民主連合: 無所属議員も含む

この選挙では自由民主党が多数を占め、議会の主導権を維持しました。また、比例区においては新自由クラブと社会民主連合が統一名簿で出馬し、注目を集めました。

当選者と落選者

当選者は議席獲得数に比例して分配され、特に自由民主党は25名が初当選しました。逆に、38名が引退等により不出馬となり、10名が落選しました。初当選者のキャンペーンや政見放送は、選挙戦の重要な要素として評価されています。

まとめ

第13回参議院議員通常選挙は、日本の選挙制度における大きな転換点となり、特に比例代表制の導入が象徴的でした。この選挙は日本の政治に大きな影響を与え、今後の選挙制度改革の基礎を築くことになりました。国民にとっても、その後の政治的選択肢が広がる結果となったのです。今後もこの選挙の影響は、過去の選挙と同じように繰り返し議論されることでしょう。

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