第16回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表

第16回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表

2006年11月、台湾の台中市を舞台に開催された第16回IBAFインターコンチネンタルカップに、日本はナショナルチームを編成して出場しました。このチームは、第16回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表と呼ばれています。

チーム編成とその背景

過去の大会ではプロ野球選手とアマチュア選手（社会人・大学生）を組み合わせた混成チームが組まれることもありましたが、この2006年大会の日本代表は、プロ野球からの選手選出は見送られました。この背景には、同年に日本が優勝したワールド・ベースボール・クラシック（WBC）や、前年から始まったプロ野球のアジアシリーズなど、プロ選手にとって国際的な活躍の場が増えたことが影響しています。

また、アマチュア選手の中から代表を選出する過程も容易ではありませんでした。大会期間が第33回社会人野球日本選手権大会と一部重なったため、社会人野球日本選手権の本大会に進出したチームからの選手選考が困難でした。そのため、主に日本選手権の予選で敗退したチームから選手を選ぶ必要があり、代表チームの最終的なメンバー決定は、大会開幕の約10日前という直前までずれ込みました。

最終的に、日本代表チームは大学生5名と社会人19名、合計24名の選手で構成されました。

大会の経過

日本代表は、参加全8チームによる総当たりの予選リーグに臨みました。厳しい試合が続きましたが、選手たちは奮闘しました。

11月9日 vs オーストラリア: 4-3 （延長10回）
11月10日 vs チャイニーズタイペイ: 4-3
11月11日 vs 韓国: 2x-1 （サヨナラ勝ち）
11月12日 vs オランダ: 3-0
11月14日 vs キューバ: 3-6 （予選リーグ唯一の敗戦）
11月15日 vs イタリア: 6-3
11月16日 vs フィリピン: 17-0 （7回コールド）

日本は予選リーグを6勝1敗の成績で終え、キューバに次ぐ2位で決勝トーナメントに進出しました。

決勝トーナメント

予選を勝ち上がった日本代表は、準決勝に駒を進めました。しかし、ここから苦しい戦いが待ち受けていました。

準決勝 11月18日 vs オランダ: 0-3

予選では勝利したオランダに完封負けを喫し、決勝進出を逃しました。メダル獲得の望みを懸け、3位決定戦に臨みました。

3位決定戦 11月19日 vs チャイニーズタイペイ: 0-4

地元チームとの対戦となりましたが、ここでも得点を奪えず敗れました。この結果、日本代表はメダルに届かず、最終順位は4位となりました。

個人表彰

大会の個人タイトルでは、日本チームの選手が複数名受賞しました。

最高勝率: 大場翔太投手（勝率1.000）
盗塁王: 野本圭選手（3個）
ベストナイン（遊撃手）: 渡辺直人選手

この大会は、大学生や社会人のトップ選手にとって貴重な国際経験の機会となりました。プロ不参加、大会直前でのチーム編成という難しい状況ながらも、予選リーグを突破し、世界の強豪と渡り合いました。メダルには届きませんでしたが、選手たちは今後のキャリアに繋がる経験を積みました。

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