第16軍 (日本軍)

第16軍の概要

第16軍は、大日本帝国陸軍に所属する軍の一つで、1941年11月5日に編成されました。南方軍に配属され、ジャワ攻略戦に投入された結果、短期間でジャワ島の占領を果たしました。その後、同軍は軍政を担当する役割を担いましたが、1944年3月27日には第7方面軍に編入されました。日本の敗戦を迎えたのは、ジャカルタにおいてのことでした。

軍の詳細

この部隊は、通称「治」と称され、最終的な位置はジャカルタでした。戦局の中、第7方面軍の一翼として、歴史的な役割を果たしました。歴代の司令官と参謀たちの指導の下、軍の運営は行われました。

歴代司令官

• - 今村均 中将：1941年11月6日 -
• - 原田熊吉 中将：1942年11月9日 -
• - 長野祐一郎 中将：1945年4月7日 - 11月3日
• - 代行：山本茂一郎 少将：1946年1月5日 -
• - 代行：馬淵逸雄 少将：1946年4月5日 - 1947年5月8日

歴代参謀長

• - 岡崎清三郎 少将：1941年11月6日 -
• - 国分新七郎 少将：1943年6月10日 -
• - 山本茂一郎 少将：1944年11月14日 -

歴代参謀副長

• - 原田義和 少将：1941年11月6日 -
• - 中山寧人 大佐：1942年8月1日 -
• - 山本茂一郎 少将：1943年3月11日 -
• - 西村乙嗣 少将：1944年12月11日 -
• - 中村淳次 少将：1945年5月31日 -

主要部隊

第16軍の主要な部隊には、第48師団と複数の独立混成旅団がありました。

• - 独立混成第27旅団：馬淵逸雄少将
• - 独立混成第28旅団：岩部重雄少将

砲兵部隊

砲兵部隊としては、以下の部隊が存在しました。

• - 迫撃第5大隊：中島信二中佐（最終位置：ジャカルタ）
• - 野戦重砲兵第12大隊：詠村洋少佐
• - 野戦高射砲第32大隊：高橋光夫少佐（最終位置：スラバヤ）
• - 野戦高射砲第72大隊：河村鉄三郎少佐（最終位置：スンバロ島）

兵站部隊

兵站を担う部隊としては、次のようなものがありました。

• - 第4鉄道輸送司令部：神田直光大佐（最終位置：バンドン）
• - 自動車第28連隊：斎藤厳郎大佐（最終位置：ジャカルタ）
• - 電信第15連隊：鈴木常喜大佐（最終位置：ジャカルタ）
• - 第16軍憲兵隊：西田象三少将

医療と防疫

軍の医療支援および防疫活動としては、以下の病院が存在しました。

• - 第109兵站病院：川嶌一雄軍医中佐（最終位置：スンバワ島）
• - 南方第5陸軍病院：池井貞夫軍医大佐（最終位置：ジャカルタ）
• - 南方第6陸軍病院：高沢招次軍医中佐（最終位置：マゲラン）
• - 南方第7陸軍病院：小川昌男軍医大佐（最終位置：スラバヤ）

参考資料と関連項目

第16軍に関する詳しい情報は、さまざまな文献から得られます。具体的には、秦郁彦編著による『日本陸海軍総合事典』第2版や、外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』などがあります。

このように、かつての第16軍は陸軍の一部として多様な役割を果たした歴史的な部隊です。彼らの存在は、当時の日本の戦争努力の一翼を担っていました。

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