第17回全国中等学校蹴球選手権大会

第17回全国中等学校蹴球選手権大会

1936年1月、大阪毎日新聞の主催により南甲子園運動場で行われた第17回全国中等学校蹴球選手権大会は、全国の中等学校が集い、熱い戦いを繰り広げました。この大会は全国高等学校サッカー選手権大会の前身であり、多くの学生がサッカーを通じて友情を深める場となっています。

参加チーム

今回の大会には、以下の16チームが出場しました：

• - 函館師範（北海道・2年ぶり4回目）
• - 宮城師範（宮城・2年ぶり4回目）
• - 東高師付中（東京・6年ぶり3回目）
• - 韮崎中（山梨・初出場）
• - 富山師範（富山・2年ぶり8回目）
• - 刈谷中（愛知・初出場）
• - 滋賀師範（滋賀・7年ぶり4回目）
• - 天王寺師範（大阪・3年ぶり6回目）
• - 神戸一中（兵庫・3年ぶり11回目）
• - 広島一中（広島・2年ぶり7回目）
• - 香川師範（香川・初出場）
• - 長崎師範（長崎・2年ぶり3回目）

この大会では、各地域から強豪校が集まり、特に母校愛を持つ選手たちが集ったことが印象的でした。中には初めての大会参加を果たした学校もあり、新たな歴史が刻まれる瞬間でもありました。

試合結果

大会は4つのラウンドに分かれており、各ラウンドの結果は次の通りです。

1回戦

• - 広島一中 8 - 2 函館師範
• - 韮崎中 7 - 1 長崎師範
• - 神戸一中 8 - 0 滋賀師範
• - 天王寺師範 8 - 0 香川師範

1回戦はすべての試合が白熱し、特に神戸一中と天王寺師範は相手チームを圧倒する結果を残しました。

準々決勝

• - 神戸一中 6 - 2 広島一中
• - 刈谷中 4 - 3 韮崎中
• - 天王寺師範 5 - 3 東高師付中（延長戦）
• - 富山師範 2 - 1 宮城師篭（延長戦）

刈谷中や富山師範も接戦を制し、準決勝へと進出しました。特に天王寺師範と東高師付中の対戦は、延長戦まで行く激戦でした。

準決勝

• - 天王寺師範 11 - 1 富山師範
• - 神戸一中 5 - 1 刈谷中

準決勝では、天王寺師範が圧倒的なスコアで決勝進出を決め、その実力を示しました。

決勝

• - 神戸一中 2 - 1 天王寺師範

決勝戦は、神戸一中が天王寺師範を下して優勝を果たしました。激しい攻防の末に見事な勝利を収め、多くの観客が盛り上がる中での決定的な瞬間となりました。

まとめ

このように、1936年の第17回全国中等学校蹴球選手権大会は、出場校のそれぞれのチームが示した熱意とスキルが光った大会でした。様々な地域から集まった選手たちが、サッカーを通じて互いに刺激し合い、成長する機会となったことに違いありません。今後の全国高等学校サッカー選手権大会の発展にも影響を与えた重要な大会として、後世に語り継がれていくことでしょう。

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