第17回参議院議員通常選挙

第17回参議院議員通常選挙の概要

1995年7月23日、日本において第17回参議院議員通常選挙が実施されました。この選挙は、与党である自由民主党（自民党）が主導する時代の中で、特異な特徴を持つ選挙でした。自民党は一見強固に見える政権基盤の中で、実際には過去の大敗を受けた影響を大きく受けていました。特にこの選挙は、自民党以外の首相の下で行われた国政選挙としては、保守合同以来初のケースであり、国政への影響が非常に注目されました。

投票率は50パーセントを切るという異常な低さを記録しました。この投票率は、国民の政治への関心が薄れていることを示唆しており、選挙の信頼性が問われる結果となりました。また、自民党は前回選挙（1994年）での大敗の反省から、この選挙では議席を少し回復しましたが、参院における過半数には至りませんでした。

一方、新進党が特に躍進しました。この党は新しい若者向けの政党として自民党に迫る勢いを示し、比例区及び選挙区での得票率では第1政党となりました。この躍進は、創価学会の組織票の強さによるものであるとする指摘もありました。具体的には、新進党の福岡政行が「新進党の勝利というよりも創価学会の勝利」と発言するほどで、選挙戦における宗教団体の影響力が広く認識されることになりました。

一方、旧来の野党である日本社会党は、残念ながら過去最低の16議席に留まり、55年体制の中で相対第2党からの転落が確定しました。この結果は、彼らの支持基盤の弱体化を示しており、非常に厳しい状況を反映しています。

選挙データ

この選挙に先立ち、村山内閣（第81代）が存在しており、与党には自由民主党、日本社会党、新党さきがけがありました。公示日は1995年7月6日、投票日は7月23日で、選挙区の数は126、うち76が選挙区、50が比例区という構成でした。これにより、合計で約96,759,025人の有権者がいる中で選挙が行われました。

選挙結果

最終的な結果として、出口調査や投票結果を基に各党の議席数が発表されました。自由民主党は選挙区で23名、新進党が30名、日本社会党が4名、日本共産党が6名、新党さきがけが2名と、各党の得票の配分が明らかになりました。特記すべき点は、自民党と新進党との票の取り合いが激化したことです。また、比例区では新進党が特に強みを見せ、自民党と接近する結果となりました。

このように第17回参議院議員通常選挙は、日本の政治史において重要な意味を持ち、選挙の結果や過程を通じて多くの教訓が導き出されました。今もなお、この選挙が日本の政治に与えた影響を振り返ることは重要です。

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