第17野戦砲兵旅団 (アメリカ軍)

第17野戦砲兵旅団について

概要

第17野戦砲兵旅団は、アメリカ陸軍に所属する砲兵部隊で、ルイス・マッコード統合基地（ワシントン州）に駐屯しています。この部隊は、主に高機動ロケット砲システム（HIMARS）を運用し、「アメリカのプレミアHIMARS旅団」とも称される存在です。

歴史

創設と第一次世界大戦

第17野戦砲兵旅団は、1918年にテキサス州のキャンプ・ボウイで、第17師団の砲兵部隊として編成されました。しかし、第一次世界大戦が終結したことで、この旅団は1919年に一時的に解散しました。

第二次世界大戦

1943年に再編成された後、この旅団は第二次世界大戦に参戦しました。1944年にはノルマンディー上陸作戦から欧州各地での戦闘に参加し、北フランス、ラインラント、アルデンヌ・アルザス、中央ヨーロッパの各戦域で戦った実績があります。

特に1944年2月から6月にかけてのフランス上陸と、その後のベルギー及びドイツへの侵攻は、部隊の重要な活動の一環でした。最終的に1945年に情報釈明のためアジア太平洋剛に配属される準備が進められ、同年9月には対日戦勝記念日を迎えました。

再編制と近年の活動

戦後、旅団は1951年に再編成され、1975年に再度解散しましたが、その後1978年に再び編制されました。2003年と2005年にはイラクに配備され、再編制を経て2007年にはフォート・ルイスに移動し、名称も第17砲兵旅団に改称されました。

英軍との連携や多国籍部隊としての活動を経て、旅団は2012年から第7歩兵師団の指揮下に入ります。

名誉と評価

第17野戦砲兵旅団は、戦闘活動におけるその功績に対し、多様な表彰を受けています。具体的には、イラクでの従軍に対する陸軍功労部隊感状があります。

現在の編成

現在の編制は、司令部及び司令部中隊に加え、2つの高機動ロケット砲システムを運用する野戦砲兵連隊（第3及び第94）と、支援を行う308旅団支援大隊から構成されています。さらに、通信中隊も存在し、ネットワークによる情報伝達の迅速化に寄与しています。

まとめ

第17野戦砲兵旅団は、歴史的な戦功を持つアメリカ陸軍の重要な部隊で、HIMARSを操る能力に特化した旅団として、現代でもその存在感を発揮し続けています。

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