第178回国会

第178回国会について

2011年9月13日に召集された第178回国会は、臨時の国会で、会期は最初の予定から延長されて28日間となりました。この国会は、野田佳彦内閣が発足して初めての臨時国会であり、重要な政治的議論の場となりました。

概要

この臨時国会の議論は、当初、自由民主党と公明党が9月9日に召集することを求めていましたが、与党側は閣僚の外遊などの予定があったため、召集を9月13日に設定しました。さらに、会期はわずか4日間として、その後の10月に本格的な議論を行う案を野党に提示しました。

しかし、9月15日には野党7会派が会期の延長を申請したことで与野党間に緊張が高まりました。最終的に、9月16日の会期末日に14日間の延長が全会一致で合意され、話し合いは続けられることになりました。このように、与野党の対立が激化する中で、国会が進行していく様子がうかがえます。

各党・会派の議席数

国会では複数の政党が参加し、それぞれに議席が配分されています。具体的な数字は、国会での重要な議題に影響を与えるため、常に議論の焦点となることが多いです。特に野党が強い時期には、政府の政策決定に対する批判や提案が増加し、議論が活発化します。

主な審議議案

今国会では、驚くべき出来事がいくつも起こりました。内閣が発足してわずか9日後に、鉢呂吉雄経済産業大臣が福島第一原発事故に関連する不適切な発言により辞任し、枝野幸男氏が後任に就任しました。この出来事は、国会の運営に大きな影響を及ぼし、野党側の反発が強まる要因となりました。

会期前の動き

国会の召集に向けた動きは、8月26日に菅直人氏が民主党代表の辞任を表明したことから始まります。続いて、8月29日に野田佳彦氏が新たな党代表として選ばれ、内閣が9月2日に発足しました。この流れの中で、臨時会の召集については9月9日に閣議決定が行われ、9月13日に正式に開会されました。

会期中の出来事

会期中、9月13日の開会式では、野田佳彦総理が所信表明演説を行い、政府の基本方針を示しました。9月14日から16日まで代表質問が行われ、議論の場が設けられました。その中でも、予算委員会や政治資金規正法に関する問題が重要な議題として取り上げられました。

特に、政治資金規正法違反容疑で有罪判決を受けた小沢一郎元民主党代表の元秘書に関する議論は、国会の運営に影響を与えました。9月28日には議員辞職勧告決議案が提出されましたが、採決が行われず、閉会の運びとなりました。

結論

9月30日には、福島の原発事故に関する法案が成立し、重要な法律が決定されるなど、緊迫した議論が続いた第178回国会は、多くの問題が山積する中で幕を閉じました。政治の動向が大きく変わるきっかけとなったこの国会は、今後の日本の政治の行方に多大な影響を与える出来事が多く含まれていました。

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