第18代総選挙 (大韓民国)

第18代総選挙の概要

第18代総選挙は、2008年4月9日に実施され、韓国国会の議員を選出するための重要な選挙でした。この選挙は、1948年の初代総選挙以降、18回目となるもので、韓国では通常「代」を用いた数え方をしています。つまり、選挙回数を「第○回」と呼ぶのではなく、「第○代」と表記します。

背景

この総選挙は、「大韓民国第17代大統領」に当選した李明博が就任した後、直ちに行われることになりました。李明博氏は2007年12月の大統領選挙において、与党系の候補である鄭東泳候補を大差で破って当選しました。選挙の結果、ハンナラ党は10年ぶりに政権与党として過半数を超える議席を確保しましたが、政党別では大統合民主新党と旧・民主党から統合された民主党は、議席を減らす結果となりました。

基礎データ

• - 大統領: 李明博（ハンナラ党）
• - 改選議席数: 299議席
• - 小選挙区: 245議席
• - 比例代表: 54議席
• - 選挙制度: 小選挙区比例代表並立制（記号式2票制）
• - 告示日: 2008年3月27日
• - 有権者数: 37,796,035人

前回の総選挙に比べ有権者の年齢を満20歳以上から満19歳以上に引き下げた影響もあり、過去最低の投票率を記録しました。投票率は46.0%で、投票した有権者数は約1,741万人に上りました。

選挙結果

選挙では、ハンナラ党が153議席を獲得、約半数をわずかに上回る結果となり、政権奪還を果たしました。一方、民主党は81議席にとどまり、過去の支持基盤を維持できない厳しい状況が続きました。自由先進党は9議席を獲得し、親朴連帯が3議席という結果を残しました。特に、民主党の支持が南部地域に集中したのに対し、ハンナラ党は北部および首都圏において圧勝しました。

政党別結果のポイント

• - ハンナラ党: 153議席
• - 民主党: 81議席
• - 自由先進党: 9議席
• - 親朴連帯: 3議席
• - 民主労働党: 5議席

地域別結果

ハンナラ党が特に強いのは首都圏および嶺南地域で、約40選挙区で勝利しました。一方、民主党は光州や全羅道で非常に強力な支持を示しましたが、東京都心部での議席確保には苦しむ結果となりました。

特に、類似した地域情勢によって各政党の支持に大きな分かれが見られました。これにより、選挙戦が地域対立に基づくものとなり、各政党の支持基盤がさらに強化される結果を招いたのです。

女性と新人当選者

今回の選挙においては、女性当選者の数が41名に達し、前回選挙の39名から若干の増加を見せました。しかし、新人当選者は137名にとどまり、前回359名からの大幅減少という結果も浮かび上がりました。

このように、第18代総選挙はハンナラ党が政権に復帰する重要な転換点となり、韓国政治における新たな動きを見せることとなりました。

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