第186回国会

第186回国会の概要

第186回国会（だい186かいこっかい）は、2014年1月24日に召集された通常国会であり、会期は同年6月22日までの150日間にわたり行われました。この国会は、第2次安倍内閣にとって2度目の通常国会であり、政府と与党は平成25年度補正予算及び平成26年度本予算の成立に力を尽くす一方、野党は特定秘密保護法の廃止を求めるなどの対立が見られました。

政府の施政方針

安倍首相は施政方針演説で「経済の好循環」なくしてデフレからの脱却はないと述べ、「好循環実現国会」と位置づけました。そのため、経済政策が主要なテーマとなり、予算関連の議案が中心に扱われました。

国会の動き

召集前の動き（2013年12月-2014年1月）

2013年12月8日に第185回国会が閉会した後、12月18日にみんなの党を離党した議員により結いの党が設立されま した。12月12日と12月24日にはそれぞれ平成25年度補正予算と平成26年度予算が閣議決定されました。

2014年に入ると、1月7日に結いの党が衆参両院で会派設立届を提出するも、その後の党内問題によりしばらく保留となります。1月23日には、みんなの党が一部議員に離党を認め、結いの党に参加したことで会派設立届が正式に受理されました。同日、民主党からも離脱が発生し、山口壯衆議院議員は無所属となりました。

会期中の出来事

1月24日には国会が開会し、安倍首相の施政方針演説が行われました。予算案は早速審議に入り、平成25年度補正予算が衆議院本会議で2月4日に可決、2月6日には参議院でも可決され、成立しました。

続く2月28日には、平成26年度予算案が衆議院本会議で可決され、一般会計総額は過去最大となる95兆8823億円に達しました。これに続き、3月20日には参議院での可決が実現し、予算案は全会一致で成立しました。

その他にも、3月27日に「水循環基本法」が全会一致で成立し、3月の終わりには少年法の一部改正、改正著作権法が成立しました。

4月には、私立学校法の改正案や補欠選挙の結果など、様々な法案が成立し、米国からの水源地や周辺地域の買収、乱開発に立ち向かう法律が誕生しました。

5月には、自民党と公明党の合意により、通常国会の会期を延長しない方針が確認。さらに、「難病医療法」や「改正児童福祉法」が成立し、医療費の削減策が進行しました。

6月には、カジノ法案の審議が始まり、最終的には81本の法律案のうち79本が成立したことを受け、国会は6月22日に閉会しました。今回の国会は法律成立率が97.5%に達し、新規の条約も全て承認されました。

まとめ

第186回国会は、経済政策や教育に関連する重要法案の成立が目立った国会であり、安倍政権のスタンスを反映した内容となりました。結いの党の設立や政党間の動きが見られる中で、議会は活発に活動を行い、結果的に多岐にわたる法律が新たに制定されました。

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