第19回参議院議員通常選挙

第19回参議院議員通常選挙

第19回参議院議員通常選挙は、2001年（平成13年）7月29日に実施された、日本における国会（参議院）の議員選挙です。この選挙は、21世紀に入って初めての大型国政選挙であり、その重要な背景には神奈川県出身の首相、小泉純一郎の下で行われた点が挙げられます。これは、第1次小泉内閣が発足した後、最初の国政選挙であり、選挙制度の改正も実施されました。

選挙の概要

今回の選挙では、比例代表区が従来の厳正拘束名簿式から非拘束名簿式に変更され、候補者名でも投票できるようになったことで、各政党が戦略を見直す必要が生じました。この制度改革により、選挙の結果や候補者の選出に大きな影響が及びました。

自民党は小泉総裁による非常に高い人気を背景に、64議席を獲得し復活を遂げました。一方で、選挙区では前回の参院選での共倒れや、森内閣末期の不人気が影響し、東京都、千葉県、神奈川県の選挙区では候補者の議席を絞ったことで予想を超える得票が記録されることとなりました。

その結果、公明党は選挙区と比例区で堅調に議席を維持し、13議席を獲得しました。民主党は前回よりも議席を増加させ、26議席を手にしましたが、これは主に自民党が候補者を減少させたことが一因とされています。

共産党は議席を激減させ、わずか5議席にとどまりました。自由党は小沢一郎の地盤の岩手県選挙区を中心に6議席を確保しましたが、社民党は選挙区での全滅と比例区の僅か3議席に終わってしまいました。

確認団体から立候補した候補者たちは、自由連合や第二院クラブなどの新党や無所属の会などがありましたが、いずれも議席を獲得できませんでした。

投票データと結果

前述の通り、選挙が行われたのは2001年7月29日、告示日は7月12日でした。改選数が少しずつ減少した結果、総議席数は121に設定されました。投票率は、選挙区で56.44%、比例区で56.42%と、前回比で若干の増加が見られました。

この選挙では無効票の増加も注目され、福岡県選挙区では無効票が18万6706票に達しました。無効票の原因の一つには、非拘束名簿式において、同名での記入が徹底されるあまり誤って無効票となるケースが多発したことがあります。

おわりに

第19回参議院議員通常選挙は、選挙制度の改正や小泉政権の支持を受け、多くの政党にとって一つの転換期となりました。国民の投票行動や各政党の戦略がどのように変化したのかは、今後の政治に向けてのさまざまな示唆を与えるものとなるでしょう。

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