第193回国会

第193回国会について

概要

第193回国会は、2017年1月20日に召集された日本の通常国会で、同年の6月18日までの150日間にわたって開催されました。この国会は、第3次安倍第2次改造内閣にとって初めての通常国会となり、重要な法案や政策が審議されました。

主な議題と法案

国会の始まりにあたり、政府は平成28年度第3次補正予算と平成29年度予算を提出しました。1月31日には、平成28年度第3次補正予算が成立しました。特に、衆議院では、次のような重要な問題が議論の中心となりました。

• - 大阪府豊中市の国有地が安価で学校法人に売却された問題
• - 文部科学省における天下り問題
• - テロ等準備罪を新設するための法案

テロ等準備罪に関する法案が提出された際、野党からは「議論を封じるものだ」との批判が上がり、法務大臣が謝罪する事態にも発展しました。一方、116年ぶりの民法改正も成立し、その重要性が強調されました。

また、南スーダンの国連平和維持活動に関する自衛隊の日報問題も焦点となり、政府は過去に破棄したとされた日報を再発見し公開するという騒動がありました。

議会の動き

国会における議論は活発で、1月20日の開会式では天皇が「お言葉」を述べ、続いて安倍内閣総理大臣の施政方針演説が行われました。議事の中では、文部科学省の天下り問題に関しても集中審議が行われました。
各党による代表質問も実施され、与党と野党の攻防が繰り広げられました。特に、安倍首相とドナルド・トランプ大統領の首脳会談後の外交政策についても議論が交わされました。

法案の成立

国会の中では、多くの法案が成立しました。特筆すべきは、平成29年度予算が与党の賛成多数で可決し、社会保障や防衛費などが増大した結果、一般会計の歳出規模が97兆4547億円に達しました。また、債権に関する民法の改正、介護保険関連法、特別支援教育に関する法律など多岐にわたる法案が審議され、成立に至りました。

特に、天皇の退位を可能にする特例法案が衆議院で可決し、参議院でも全会一致で成立しました。これにより、天皇の譲位という新たな時代の幕開けが確認されることとなりました。

まとめ

第193回国会は、安倍内閣にとって重要な政策が議論された一大イベントとなり、多くの法案が成立するなど国会の活況が感じられる結果となりました。会期の終了日である6月18日をもって、国会は幕を閉じ、後の政治的な展開に大きな影響を及ぼすことになりました。

もう一度検索