第2代総選挙 (大韓民国)

第2代総選挙の概要

第2代総選挙は、大韓民国の第一共和国時代に開催された重要な選挙であり、1950年5月30日に実施されました。この選挙は、アメリカ軍政下での初代総選挙とは異なり、初めて大韓民国政府が主導したもので、国会議員を選出するためのものです。特に、選挙法が1950年4月12日に公布され、初代国会議員の任期満了に伴い、国会の新たなメンバーを選出することが目的でした。

選挙の背景

1948年に行われた初代総選挙で選出された国会議員の任期は2年であり、この任期は1950年5月31日で終了します。このため、新たな第2代国会議員を選出する必要が生じました。しかし、当時の大統領李承晩は、憲法改正に賛同する勢力が増えることに危機感を抱き、選挙の延期を試みました。彼は、選挙運動が別の重要な議案の審議を妨げると主張し、選挙の延期を発表しました。しかし、国連の意向やアメリカからの強い圧力により、選挙は当初の予定通り、1950年5月30日に実施されることとなりました。

参加者と選挙戦

この選挙では、かつて「民族反逆者」として扱われた日本による統治時代の協力者たちが公訴時効を迎えたため、選挙権と被選挙権を得ました。南北協商派や中間派が選挙に参加することになり、立候補者数は2,209名を超えることになりました。これにより、激しい選挙戦が展開されました。

基本データ

• - 大統領：李承晩
• - 議席改選数：210議席
• - 議員任期：4年
• - 選挙制度：小選挙区制
• - 投票日：1950年5月30日
• - 投票率：91.9％

選挙結果とその影響

選挙の結果、与党である大韓国民党や他の政党は、過半数を獲得することができず、無所属議員が議席の大部分を占める不安定な状態が生まれました。無所属の議員たちは、李承晩政権に対する反発を明確にし、選挙の結果は政権に対する不信の表れと解釈されました。第2代国会は1950年6月19日に初の開院式を行いましたが、その後すぐに朝鮮戦争が勃発し、国会は政府とともに避難を余儀なくされました。

終わりに

この第2代総選挙は、韓国の政治における新たな試みであり、国民の権利が大きく変わる一歩となりました。選挙結果やその背後にある政治的な力関係は、今後の韓国の政局にも大きな影響を与えることになります。

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