第2回コニカカップ

第2回コニカカップ・チャレンジ'92選手権大会

1991年9月11日から11月3日にかけて行われた第2回コニカカップ・チャレンジ'92選手権大会は、日本サッカーリーグ（JSL）の一環として開催された重要な大会です。この大会では、引き分けを排除し、サッカーの魅力を引き出すことを目的とした新たなルールが導入され、特に注目を集めました。優勝を飾ったのはトヨタ自動車チームで、彼らは大会を通じて圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。

概要と改革の背景

前年に設立されたコニカカップは、試合の結果をより鮮明に映し出すために、勝ち点システムや新しい試合形式の導入を試みました。特に、この大会ではサドンデス方式が採用され、先にゴールを決めたチームが勝者とされるルールが試みられました。これは日本サッカー界だけでなく、世界の主要大会でも初の導入例とされています。延長戦やPK戦でもサドンデス方式が取り入れられ、観客は最後まで緊張感を持って試合を楽しむことができました。

競技形式と試合結果

大会にはJSL1部の全12チームに加え、オリンピック出場を目指す五輪代表チームも参加し、合計13チームが2つのグループに分かれて予選リーグを戦いました。引き分け制度は廃止され、同点の場合にはサドンデス方式の延長戦が適用されました。この新しい方式では、チームが戦略を立て、より攻撃的なサッカーを行うよう促されました。さらに、チームは得点ごとにボーナス勝ち点を付与されるため、試合の展開が大きく変わる要因ともなりました。

グループリーグを勝ち抜いた上位2チームが準決勝に進出し、決勝戦ではトヨタ自動車と本田技研が激闘を繰り広げました。90分間の試合が終了すると4対4の同点で延長戦に突入。延長戦ではともに1点ずつを奪い合ったが、最終的にはトヨタのクリシューマがハットトリックを達成し、トヨタ自動車が栄冠を手にしました。これによりトヨタ自動車にはゼロックス・チャンピオンズ・カップへの出場権が贈られました。

大会の名称と意義

「チャレンジ'92」という名は、1992年に予定されているプロ化やさらなる国際大会への挑戦の意義を表しています。新たな時代に向けた日本サッカーの飛躍を象徴するこの大会は、選手たちにとっても一つの挑戦の舞台となりました。

表彰と記録

優勝チームには3000万円の賞金が授与され、準優勝の本田技研には1000万円、3位には500万円が与えられました。また、フェアプレー賞にはJR古河が選ばれ、賞金100万円が付与されました。最優秀選手賞も設けられ、選手たちのパフォーマンスに対する評価が行われました。

参考文献

• - 日本サッカーリーグ全史（1993年）
• - 1991-1992JSLイヤーブック（1991年）
• - サッカーマガジンの特集記事（2020年）

このように、第2回コニカカップは日本サッカーにおける重要なステップであり、サッカーの魅力を高めるための新しい試みが実施されたことが特筆されます。

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