第2回日米大学野球選手権大会日本代表

1973年 第2回日米大学野球選手権大会 日本代表

1973年の夏、海を渡ってアメリカ合衆国で開催されたのは、日米大学野球選手権大会の第2回大会です。この歴史ある大会に出場するため、日本国内の大学野球界から精鋭たちが選抜され、「第2回日米大学野球選手権大会日本代表」チームが結成されました。代表チームは、当時の大学野球におけるスター選手たちを中心に編成され、日米間の大学野球における友好と技術交流を深めることを目的として、アメリカでの真剣勝負に挑みました。大会は1973年6月22日から7月1日までの約10日間にわたり、複数の都市を転戦しながら全7試合が行われました。

熱戦の軌跡：全7試合の詳細

日本代表は、アメリカ国内の各地で大学選抜チームと対戦しました。大会の幕開けはカリフォルニア州ロサンゼルスの象徴的な球場、ドジャースタジアムでした。ここでは2試合が行われました。

第1戦：6月22日、ドジャースタジアム。
記念すべき開幕戦は、息詰まる投手戦、そして延長戦にもつれ込む熱戦となりました。しかし、延長11回に力尽き、アメリカが6対2で日本にサヨナラ勝ちを収めました。

第2戦：6月24日、ドジャースタジアム。
場所を同じくして行われた第2戦も、再び延長戦となる激しい展開となりました。しかし、この試合も延長11回に大量失点を喫し、アメリカが11対6で勝利しました。日本は開幕2連敗となりました。

カリフォルニアでの連敗の後、チームはネブラスカ州オマハに移動しました。カレッジワールドシリーズの主会場であるローゼンブラット・スタジアムで3試合が行われました。

第3戦：6月25日、ローゼンブラット・スタジアム。
オマハでの初戦。日本打線はアメリカ投手陣の前に抑え込まれ、アメリカが6対2で勝利し、日本は3連敗を喫しました。

第4戦：6月26日、ローゼンブラット・スタジアム。
前日に続き、ローゼンブラット・スタジアムでの一戦。この試合もアメリカ打線の勢いを止められず、アメリカが10対3と大差で勝利しました。日本は苦しい4連敗となりました。

第5戦：6月27日、ローゼンブラット・スタジアム。
後がない状況で迎えた第5戦。日本チームは粘りを見せ、ついにこの大会での初勝利を挙げました。スコアは日本が4対2で勝利。反撃の狼煙を上げました。

再び舞台はカリフォルニア州に戻り、アナハイムスタジアム（現エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム）で最後の2試合が行われました。

第6戦：6月29日、アナハイムスタジアム。
カリフォルニアでの第3戦。日本チームの勢いは衰えず、接戦を制し、日本が4対3でサヨナラ勝ちを収めました。これで日本は2連勝とし、通算成績を2勝4敗としました。

* 第7戦：7月1日、アナハイムスタジアム。
大会の最終戦。両チームの投手力が光る引き締まった試合となりましたが、わずかにアメリカが上回り、アメリカが1対0で勝利を収めました。

大会結果

全7試合を終え、通算成績はアメリカの5勝2敗となりました。この結果、第2回大会もアメリカが優勝し、第1回大会に続く連覇を果たしました。

この大会は、黎明期の日米大学野球交流において、両国の選手たちが真剣勝負を通じて互いのレベルを知り、親善を深める貴重な機会となりました。敗れはしたものの、日本の大学野球にとって、世界レベルを体感し、その後の強化への糧とする重要な経験となった大会と言えるでしょう。

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