エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム

エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム

エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムは、カリフォルニア州アナハイムに位置する、メジャーリーグベースボール（MLB）のロサンゼルス・エンゼルスのホームスタジアムです。この球場は、特に「The Big A」や「The Halo」として親しまれています。

球場の歴史

エンゼルスは1961年に新球団として設立され、最初の数シーズンはロサンゼルス・リグレー・フィールドやドジャー・スタジアムを本拠地としていましたが、観客動員が振るわず、1966年から新たにアナハイムへ移転します。1964年から新球場の建設が始まり、移転初年度に「アナハイム・スタジアム」としてオープンしました。

この球場は1980年にNFLのロサンゼルス・ラムズのために改修され、収容人数が増加し、64,593人を収容できるアメフト兼用球場になりました。しかし、1995年にラムズがセントルイスへ移転した後、1997年に野球専用に再改修され、「エディソン・インターナショナル・フィールド・オブ・アナハイム」と名付けられました。2004年には現在の「エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム」という名称に変更されています。

設備、アトラクション、演出

球場の特徴的な設備として、左翼後方に位置する巨大スコアボード「BIG A」があります。このスコアボードは、ラムズの移転に伴う改修で位置を移し、現在はフリーウェイ横の駐車場に存在します。また、外野センター奥には、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる大規模改修時に作られた人工岩と滝があり、エンゼルスの選手がホームランを打つと盛大に火が噴き、花火が打ち上がります。

エンゼルスは3塁側を、アウェーチームが1塁側を使用します。さらに、試合中、エンゼルスが負けているか同点の場合、マスコットのラリーモンキーがバックスクリーンに登場し、観客を盛り上げます。

特徴

エンゼルスタジアムのフィールドは独特で、左中間に比べて右中間が狭い設計ですが、ライトフェンスが非常に高いため、左打者にとっては不利とされていました。しかし、2018年シーズンからはライトフェンスの規定が変更され、高さが2.4メートルに引き下げられ、より多くのホームランが期待できるようになりました。

主要な出来事

このスタジアムでは数々の重要な試合やトピックが生まれました。1966年4月19日には開場試合が行われ、ホワイトソックス対エンゼルスの試合が開催されました。1967年にはオールスターゲームが行われ、延長15回まで続く史上最長の試合となりました。さらに、1984年にはレジー・ジャクソンが通算500本塁打を達成するなど、数多くの名選手の記録がここで刻まれています。

近年では、2022年5月10日にリード・デトマーズがノーヒットノーランを達成し、エンゼルスがレイズを12-0で defeating しました。こうした歴史を持つエンゼルスタジアムは、今後も新たな感動を生み出していくことでしょう。

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