第2次岸内閣 (改造)

第2次岸改造内閣について

第2次岸改造内閣は、岸信介が第57代内閣総理大臣として任命され、1959年6月18日から1960年7月19日までの約1年間、日本の政府を指導した内閣です。この内閣は、岸の最初の内閣を基にした改造内閣として発足し、特に新日米安保条約の締結を背景にさまざまな政治的な動きが展開されました。

内閣の背景と発足

1959年、日本とアメリカの間で新たな安全保障条約が締結されたことは、冷戦時代の国際情勢に大きな影響を及ぼしました。岸信介内閣は、アメリカとの関係強化を掲げ、その中で日本国内の政治状況が不安定になる可能性を抱えていました。このような状況の中、岸は衆議院の解散を計画しましたが、幹事長の川島正次郎からの強い反対を受け、これを断念することになります。

その後、岸は新日米安保条約の批准書交換日である1960年6月23日に辞意を表明し、7月15日に総辞職しました。この一連の出来事は、当時の日本国内における安保に関する対立や緊張感を象徴する出来事となりました。

内閣の構成

第2次岸改造内閣の重要な閣僚には、以下のようなメンバーが揃っていました：

• - 内閣総理大臣: 岸信介
• - 副総理・行政管理庁長官: 益谷秀次
• - 法務大臣: 井野碩哉
• - 外務大臣: 藤山愛一郎
• - 大蔵大臣: 佐藤栄作
• - 文部大臣: 松田竹千代
• - 厚生大臣: 渡邊良夫
• - 農林大臣: 福田赳夫
• - 通商産業大臣: 池田勇人
• - 運輸大臣: 楢橋渡
• - 防衛庁長官: 赤城宗徳

ほかにも、経済企画庁長官や内閣官房長官など多くの重要なポジションが存在しました。このような多様な人材が集まり、特に安全保障や経済政策において重要な役割を果たしていました。

政策と影響

岸内閣は、アメリカとの関係を重視した外交政策を展開しつつ、国内においても経済政策に注力しました。しかし、国内外の混乱が続く中で安保条約への支持は必ずしも一致せず、安保闘争として知られる大規模な市民運動が展開されました。

これにより、岸内閣の支持率は低下し、国会内でも議論が激化しました。結果として、岸総理は退陣を余儀なくされることとなります。

まとめ

第2次岸改造内閣は、岸信介を中心に形成され、新日米安保の締結を通じて日本の外交と内政において大きな影響を与えました。しかし、その後の政治的混乱や市民の反発を背景に、短期間での総辞職となりました。この内閣の活動は、今なお日本の政治史において重要な位置を占めています。

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