第2次森内閣 (改造 中央省庁再編後)

第2次森改造内閣の概要

第2次森改造内閣は、森喜朗が日本の第86代内閣総理大臣として任命され、2001年1月6日から4月26日までの間に運営された内閣です。この内閣は、中央省庁の再編成が行われる前の形態を維持しつつ、新しい体制に合わせて各省庁の大臣等が補職されたものでした。

新省庁の成立とその背景

新しく設立された省庁の名称や看板の揮毫は、ほとんどが各省の大臣によって行われました。ただし、財務省に関しては、当時の大臣であった宮澤喜一が最後まで看板の揮毫を拒否したため、特別に彼自身が選定した文字を基にパソコンで作成された看板が使用されることとなりました。これにより、内閣及び各省庁の運営に少なからず影響を与えることになりました。

KSD事件と内閣支持率の動向

内閣の運営において、特にKSD事件が大きな影響を与えました。この事件に関して、経済財政政策担当大臣の額賀福志郎が2001年1月23日に辞任し、その後を麻生太郎が引き継ぐ形となりました。さらに、2001年2月10日に発生したえひめ丸沈没事故に関連して、森総理大臣はゴルフの最中であり、初動対応の遅れが厳しく批判されました。この一連の出来事は、世論調査において支持率がわずか8％、不支持率が82％にまで達するという結果を招きました。

読売新聞では、森内閣の支持率が著しく低下した原因として、KSDの資金提供疑惑、外務省の機密費流用問題、そして水産高校実習船の沈没への不十分な対応が挙げられています。また、株価の下落も影響したと考えられています。

内閣不信任決議とその後の展開

2001年3月5日には内閣不信任決議が採決され、これが否決されましたが、森は自民党総裁選を繰り上げる意向を表明し、7ヶ月後に予定していた総選挙に向けて動き出しました。この明言は事実上の退陣表明と見なされ、結果として内閣は4月26日に総辞職するに至りました。この緊急な辞任は、長期的な政権の崩壊とは異なり、不信任決議を否決してからの短期間での何かしらの結末を迎えた例として注目されました。

内閣のメンバー

第2次森改造内閣では、各国務大臣や副大臣が存在しましたが、中央省庁再編が行われたこともあり一部のポストも変更されました。内閣府副大臣には坂井隆憲、仲村正治、村井仁らが名を連ね、防衛庁副長官には石破茂が任命されました。

総務副大臣や法務副大臣、外務副大臣といった位置でも、複数の副大臣が任命される形で内閣をサポートしました。さらに、大臣政務官として様々なポストが設けられ、各省庁の大臣の助けとなるような構成が敷かれていました。

まとめ

第2次森改造内閣は、その短期間という特徴や、数々の問題が影響した内閣であり、政治の不安定さと市民の信頼の重要性を再認識させる出来事が多くあったと言えます。此の内閣の運営は、後の政権にも様々な教訓を与えるきっかけとなったことでしょう。

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