第2空軍 (アメリカ軍)

第2空軍の概要

第2空軍（Second Air Force）はアメリカ空軍航空教育・訓練軍団に所属する重要な航空部隊です。本部はミシシッピー州のキースラー空軍基地に置かれ、司令官は少将が任命されています。主な機能として、航空教育及び訓練に特化しており、予備役および州兵向けの基礎教育と技術訓練を実施しています。この部隊は、陸軍航空隊から発展し、航空Training Commandの一部として機能しています。

歴史的背景

第2空軍は1940年12月にアメリカ陸軍航空隊の一部として編成され、当初はアメリカ合衆国西北部の防空を担っていましたが、第二次世界大戦の終結後の1946年3月に一時的に編成解除されました。その後、同年の6月に防空軍団の下で復帰されましたが、1948年7月には再度編成解除となりました。1949年11月には戦略航空軍団の一部として再編成され、その後冷戦期間中にはB-52爆撃機などの運用を行いました。1993年には航空教育・訓練軍団の下で再編成され、今日に至っています。

主要部隊

第2空軍では、数つの主要な訓練航空団が活動しています。以下にその概要を示します：

• - 第17訓練航空団：テキサス州グッドフェロー空軍基地に位置し、情報関連の教育及び消火作業の訓練を行っています。
• - 第37訓練航空団：テキサス州ラックランド空軍基地にあり、入隊者への基礎教育と兵站・警備部門の訓練を担当しています。
• - 第82訓練航空団：テキサス州シェパード空軍基地に所在し、医療分野や整備技術に関する訓練を実施しています。
• - 第381訓練群：カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地にあり、弾道ミサイルや早期警戒システムの教育訓練を担当しています。

設立から現在までの変遷

第2空軍の設立は1940年ですが、その後も幾度となく編成や解散を繰り返しながら進化を遂げてきました。以下は、主な変遷をまとめたものです：

1. 1940年10月19日 - 北西航空地区隊設立
2. 1940年12月18日 - 実働開始
3. 1941年5月26日 - 第2空軍に改編
4. 1942年9月18日 - Second Air Forceに改編
5. 1946年5月30日 - 編成解除
6. 1946年6月6日 - 防空軍団下で復帰編成
7. 1948年7月1日 - 再度編成解除
8. 1949年11月1日 - 戦略航空軍団下で復帰編成
9. 1993年7月1日 - 航空教育・訓練軍団下で再編成

司令部の所在地

第2空軍の司令部所在地は時代によって移転しており、最初はワシントン州マコード空軍基地から始まり、コロラド州やネブラスカ州を経て、現在はミシシッピー州キースラー空軍基地に位置しています。このように、部隊の機能と目的に応じて、この組織は時代の変化と共に適応してきました。

今後も第2空軍は、米空軍の教育・訓練部隊としての重要な役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索