第2航空団

第2航空団について

第2航空団（英称：2nd Air Wing）は、航空総隊の北部航空方面隊に属し、北海道の千歳基地を拠点に活動しています。この航空団は、領空に接近または侵入してくる国籍不明機に対する対処を主な任務としています。

沿革

第2航空団は1956年10月1日に浜松基地で創設され、最初の部隊である第3飛行隊（F-86F）が編成されました。翌1957年には第4飛行隊が新設され、千歳基地への移転が始まりました。特に、1958年4月28日には航空自衛隊初の領空侵犯措置任務を受けることになりました。

その後も、部隊の再編成や新しい飛行隊の設立が行われ、特に1960年代には機材の変更や基地間の移駐が頻繁に行われました。1961年と1962年には、F-104JやF-86Dが編成され、さらに訓練隊も設けられるなど、技術の向上が図られました。

1970年代には、F-15Jの配備や部隊の再編成が進んでいきます。特に1983年4月にはF-15Jが配備開始され、1986年には第201飛行隊がF-15飛行隊として再編成されました。これにより、航空団の防空能力が大幅に向上しました。

2000年代に入ると、災害派遣を含む様々な任務を遂行し、地域の安全保障に寄与しています。2022年12月には新マークが制定され、部隊のさらなる団結を図りました。

部隊編成

第2航空団は、司令部、監理部、人事部などの管理部門から構成されており、飛行群、整備補給群、基地業務群など多様な部隊が整備されています。主要な部隊には、第201飛行隊と第203飛行隊があり、共にF-15J/DJやT-4を運用しています。防空部隊としては第2基地防空隊があり、地対空ミサイルを使用した防空能力を持っています。

不祥事

2015年3月には、所属する隊員の不祥事が報じられました。32歳の2等空曹が他の男2人と共に札幌市で強姦事件を起こし、起訴後に免職処分となりました。この事件は航空団にとって大きな衝撃となり、規律の見直しが行われました。

結論

第2航空団は、北海道を守るために重要な役割を果たしており、その活動はさまざまな歴史的背景を持っています。技術の進化や不祥事への対応を通じて、今後も地域の安全保障に貢献することが期待されています。

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