第22回スーパーボウル

第22回スーパーボウル概要

第22回スーパーボウル（Super Bowl XXII）は、1988年1月31日にカリフォルニア州サンディエゴのジャック・マーフィー・スタジアムで開催されました。この年の対戦はNFCチャンピオンのワシントン・レッドスキンズとAFCチャンピオンのデンバー・ブロンコスでした。試合結果は、レッドスキンズがブロンコスを42-10で下し、5年ぶりのスーパーボウル制覇を達成しました。この試合でのMVPは、レッドスキンズのクォーターバック、ダグ・ウィリアムスが受賞しました。

テレビ中継はABCが担当し、試合開始から前半は一方的な展開となり、視聴率は急落する結果となりました。

開催の背景

第22回スーパーボウルの開催地には、アナハイム、デトロイト、ヒューストンなど、14都市が立候補しました。その結果、1984年のNFLオーナー会議でサンディエゴのジャック・マーフィー・スタジアムが選ばれました。同じカリフォルニア州での開催は、スーパーボウル史上他の回にもいくつかのケースがあるものの、非常に稀です。

1987年シーズンは、選手のストライキによる影響で試合数が減少し、スーパーボウル出場メンバーには特異な背景がありました。

ワシントン・レッドスキンズの活躍

レッドスキンズのクォーターバックであるダグ・ウィリアムスは、NFLドラフト1巡でタンパベイ・バッカニアーズに指名された後、契約の問題からチームを離れ、USFLでプレーした経歴を持っています。USFLが崩壊した後、レッドスキンズに加入し、シュローダーの怪我をきっかけに先発QBに昇格しました。

ゲーム中、ウィリアムスは優れたパフォーマンスを見せ、合計で228ヤード、4タッチダウンを投げました。また、新人RBティミー・スミスが代役として出場し、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

チームのディフェンスも圧倒的でした。特にバリー・ウィルバーンは、9インターセプトを記録し、非常に重要なプレーを見せました。

デンバー・ブロンコスのシーズン

ブロンコスは、ダン・リーブス監督のもと、シーズンを10勝4敗1分で終え、AFCチャンピオンシップゲームまで進出しました。QBのジョン・エルウェイは、シーズン中に3,198ヤードを投げ、19タッチダウンを記録するなど、素晴らしい成績を残しました。運命のスーパーボウルには、強い予想がかけられていました。

試合は、エルウェイのパスから始まり、ブロンコスが早々に得点しましたが、その後レッドスキンズが反攻し、次第に試合の主導権を握る展開となりました。

試合の展開

試合開始から数分でブロンコスが先制点を得ましたが、その後すぐにウィリアムスが反撃を開始。レッドスキンズは第2クォーターに猛攻を仕掛け、合計で35点を獲得しました。

特に、リッキー・サンダースは第1クォーターに2回のタッチダウンを記録し、彼の活躍が試合の流れを変えました。最終的には、ウィリアムスのパフォーマンスとレッドスキンズのディフェンスが相まって、42-10で勝利を収めました。

試合後、ウィリアムスはアフリカ系アメリカ人QBとして初めてスーパーボウルに出場し、かつMVPに選ばれるという歴史的な功績を残しました。レッドスキンズのトータルオフェンスは602ヤードを記録するなど、スーパーボウル史上に新たな記録を打ち立てました。

スーパーボウルの記録としては、トータル獲得ヤード602ヤード、ラン獲得ヤード280ヤード、最多タッチダウン6回などがあり、これらの数字は今でも語り継がれています。

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