第23回スーパーボウル

第23回スーパーボウルの概要

第23回スーパーボウルは、1989年1月22日にフロリダ州マイアミガーデンズのジョー・ロビー・スタジアムで行われ、AFC王者のシンシナティ・ベンガルズとNFC王者のサンフランシスコ・フォーティナイナーズが対戦しました。試合は接戦となり、ナイナーズが20-16で勝利し、4年ぶりにスーパーボウル制覇を達成しました。MVPには、ナイナーズのワイドレシーバーであるジェリー・ライスが選ばれました。

背景

スーパーボウル開催地としてはフロリダ州マイアミが6度目の登場を果たしました。この大会は、これまでのマイアミ・オレンジボウルからジョー・ロビー・スタジアムに舞台が移されました。

ナイナーズはこの試合で4年ぶりの出場を果たし、過去3シーズンはプレーオフに進むも、いずれも早期に敗退していました。モンタナとスティーブ・ヤングの先発QB争いが注目を集め、最終的にはモンタナがシーズンを通して10勝6敗の成績を収めました。

一方のベンガルズは、1988年シーズンに沸き返り、QBアサイアソンは2961ヤードを投げ、28TDを記録し、シーズンMVPに選出されました。チームはNFL最強のオフェンスと称され、得点記録も秀でていました。

プレーオフの道

プレーオフでは、ベンガルズがシアトル・シーホークスとバッファロー・ビルズを倒し、順調に決勝まで進出。ナイナーズもミネソタ・バイキングス、シカゴ・ベアーズに勝利し、NFCチャンピオンシップを制しました。

試合の経過

試合開始から互いに得点を取り合う展開となり、ナイナーズは最初のフィールドゴールを決めて先制。しかし、両チームとも先に得点を挙げたものの、攻撃が続かず、前半はわずか3点同士の同点に終わりました。

後半に入るとベンガルズが先制点を挙げ、その後にスタンフォード・ジェニングスが93ヤードのキックオフリターンTDを決めてスコアを13-6に広げました。しかし、ナイナーズも続いて同点に追いつくことに成功します。

試合のクライマックスは、ナイナーズが残り時間わずかとなり、ボールを進めて最終的にジョン・テイラーへ10ヤードのTDパスを通したことに起因します。これにより、ナイナーズが逆転勝利を収めました。

結果と評価

最終的に、ナイナーズがスコアを20-16として勝利し、MVPのライスは215ヤードの記録を残しました。この試合はスーパーボウル史上、名勝負と評価され、数々のメディアで高評価を受けました。特に、接戦を制したナイナーズはその後のNFLの歴史にも名を刻むこととなります。

試合後、ナイナーズのヘッドコーチ、ビル・ウォルシュは勇退し、次のシーズンからはジョージ・シーファートが後任となります。

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