第23空軍 (アメリカ軍)

第23空軍の概要

第23空軍（Twenty-Third Air Force）は、アメリカ空軍特殊作戦コマンド（AFSOC）に属する航空軍組織であり、特殊作戦の支援を主な任務としています。司令部はフロリダ州のハルバート飛行場に位置しています。この部隊は、1983年に軍事空輸軍団の一部として設立され、非常に特異な役割を持つことから重要な位置を占めています。

設立の背景

設立当初、第23空軍は軍事空輸軍団内に特殊作戦部隊として設けられました。これは、第1特殊作戦航空団を含む特殊作戦部隊が戦術航空軍団（TAC）から軍事空輸軍団へ移動したことに伴うものでした。その後、1987年にはアメリカ特殊作戦軍の立ち上げにより、新たに作戦指揮系統の下に置かれました。1990年には主要軍団への昇格と同時に、空軍特殊作戦コマンドに改称され、結果として第23空軍は一時的に消滅することになりました。

しかし、2008年に再設立され、特殊作戦の支援に特化した存在として戻ってきました。再設立された第23空軍はかつてのような戦闘部隊を単独で持つことはなく、特殊作戦の支援及びその調整に重きを置いています。これにより、アメリカ特殊作戦軍および空軍特殊作戦コマンドの活動を効果的に支援し、協力することを目指しています。

主な部隊

第23空軍は、いくつかの重要な部隊を擁しています。まず、第623航空・宇宙作戦センター（623rd Air and Space Operations Center）は、現地展開部隊との連絡や調整を行う重要な役割を担っています。また、情報分析を担当する第11情報中隊（11th Intelligence Squadron, 11IS）も重要な部隊の一つです。さらに、第18航空試験飛行隊（18th Flight Test Squadron, 18FTS）は、特殊部隊向けの機材の試験や開発を行い、戦術的な運用に必要な新技術を日々模索しています。

歴史と変遷

• - 1983年2月10日：第23空軍が設立されました。
• - 1983年5月1日：部隊は活性化され、正式に活動を開始しました。
• - 1990年5月22日：空軍特殊作戦コマンドへの改編に伴い、事実上の廃止を迎えました。
• - 2008年1月1日：第23空軍は再設立され、活性化しました。

これらの沿革を通じて、部隊は常に時代の変化や必要とされる役割に適応してきました。

所属と司令部

第23空軍は1983年から90年までの間、軍事空輸軍団に属し、その後は空軍特殊作戦コマンドの一部としての立場を持ち続けています。司令部は1983年から1987年にはイリノイ州スコット空軍基地に置かれていましたが、その後フロリダ州のハルバート飛行場に移転し、その後もここで活動を続けています。

このように、第23空軍はその独特の役割を持ち、特殊作戦の支援に特化した組織として、アメリカ空軍の中での重要性を確立しています。

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