2015年7月17日から20日の4日間、
弥彦競輪場を舞台に第24回
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが開催されました。この大会は、競輪界における最高峰のレースの一つであり、多くの競輪ファンが注目しました。
決勝戦
最終日の
7月20日に行われた決勝戦は、激しい攻防が繰り広げられました。レースの誘導員は
上原龍(長野)が務め、白熱した展開が予想されました。
レースは、3番手の位置にいた
神山雄一郎が、
脇本雄太と
武田豊樹の間を突くように進みました。その直後、空いた直線の中央を
園田匠が猛然と追い込み、見事1着でゴール。園田にとっては、これが念願のG1初制覇となりました。また、九州地区の選手としては、7年ぶりのタイトル獲得となり、地元ファンを大いに沸かせました。
ゴール直前まで先頭を争った武田は惜しくも2着、神山が3着となりました。武田は、今回のレースで競輪界のグランドスラム達成を目指していましたが、あと一歩及ばず、その夢は次回に持ち越しとなりました。
配当金
この決勝戦の3連単配当は、21万2050円という高額な払い戻しとなりました。これは、G1決勝における史上最高配当記録となり、レースの波乱を物語っています。
レース概要
今大会は、各選手がそれぞれの持ち味を生かしたレースを展開し、連日熱戦が繰り広げられました。特に決勝戦では、各選手が優勝を目指し、最後まで諦めない姿勢が多くの観客を魅了しました。園田の劇的な勝利は、多くのファンに感動を与え、記憶に残るレースとなりました。
その他
この決勝戦の模様は、
テレビ東京系列(TXN系列・BSN 全7局ネット)で、「第24回
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント (GI)~決勝戦~」として地上波中継されました。多くの競輪ファンがテレビを通じてレースの興奮を共有しました。
しかし、今大会の4日間の総売上は、92億0763万9900円と目標の100億円には届かず、4日制以上のG1における最低売上額を更新するという結果となってしまいました。これは、初日の
7月17日に台風11号が四国・近畿地方に上陸し、場外発売に影響が出たことが原因の一つとして考えられています。さらに、この記録は翌年以降も更新され続け、2019年まで4日制以上のG1における売上ワースト記録となっています。
参考文献
[参考文献]は省略します