弥彦競輪場

弥彦競輪場の紹介

弥彦競輪場（やひこけいりんじょう）は、新潟県西蒲原郡弥彦村に位置し、村営の競輪場として知られています。この競輪場は1950年4月28日に開設され、現在では日本国内で唯一の村営の公営競技場となっています。競技はJKAの東日本地区本部関東支部が実施し、場内の映像やCS放送は株式会社JPFが製作しています。

歴史と発展

弥彦競輪場は初め、株式会社やひこドリームに所有されていましたが、2005年に弥彦村が所有権を引き継ぎました。寒冷な地域であるため、レースは毎年降雪のない4月から11月の間で行われていますが、場外発売は通年で対応しています。この競輪場では、ふるさとダービー（GII）が1991年から2008年まで繰り返し開催され、特に「ふるさとダービー開催には最もふさわしい競輪場」と称賛されてきました。さらに、弥彦競輪場は2011年から5年連続で開催された寬仁親王牌などのGI競輪や、毎年の記念競輪「ふるさとカップ」でも知られています。

競技場の特徴

バンクは400mの距離を持ち、一般的なバンクの形状には特徴があります。通常の競輪場ではコーナー部分が非対称ですが、弥彦は1コーナーと4コーナー、2コーナーと3コーナーが対称になっています。この特性により、競技の戦略にも影響を及ぼしています。特に最後の直線の長さは、400mバンクの中で3番目に長いため、捲りや追い込みが決まりやすいです。これにより、初心者からベテラン選手まで、様々なスタイルの競技が楽しめます。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR弥彦線の弥彦駅から彌彦神社方面へ徒歩15分の距離です。新幹線を利用する際は、燕三条駅からタクシーで約30分かかります。また、競輪開催期間中には周辺主要駅から無料送迎バスも運行されており、便利なアクセスが確保されています。

自家用車を利用する場合、北陸自動車道の三条燕インターチェンジから約30分で到着できます。競輪場周辺には無料駐車場も完備されているため、訪れる際の負担が軽減されます。

多様なイベントとサービス

弥彦競輪場では、競技開催中に観客が楽しめるよう様々なイベントやサービスも用意しています。場内には、「スピーディア」と呼ばれるシカのマスコットキャラクターがあり、観客との交流を楽しむことができます。また、食堂やラーメン店も併設されており、開催日程によってはどちらか一店が営業しているため、おいしい食事を楽しみながらレースを観戦することも可能です。

放送と実況

競輪場のレースは、CS中継などを通して幅広く放送されています。実況はVOICE TRUSTのアナウンサーによって行われ、観客に迫力ある映像と詳細な解説が提供されます。CS放送では、サイマル配信も行われており、全国どこでも楽しむことができます。特に、解説コーナー「当たり車券にズームイン」は人気のコンテンツとなっています。

まとめ

弥彦競輪場は、特別競輪やナイターイベントを通じて、地域に根ざした公営競技の場として発展してきました。自然との調和や、地域の文化を反映したこの競輪場は、今後も多くの競技者や観客に愛される存在であり続けるでしょう。

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