第24回都市対抗野球大会予選

第24回都市対抗野球大会 地区予選

第24回を迎える都市対抗野球大会。本戦に出場できるのは、前回覇者の全鐘紡（大阪市）に加え、全国19の地区予選を勝ち抜いたチームだけです。各地区では、本戦への切符を懸けた熱い戦いが繰り広げられました。

出場枠

推薦出場：全鐘紡（大阪市）
地区代表：北海道、東北、北関東、南関東、東京、横浜市、山梨・静岡、信越（新潟、長野、富山）、名古屋市、東海、北陸（福井、石川、滋賀）、京都市、大阪市、神戸市、近畿、中国、四国、北九州、南九州

各地区予選結果概要

北海道地区

北海道地区予選は1次予選と2次予選に分かれて実施されました。1次予選では、札幌、空知、函館、旭川、道東、室蘭の各地区でリーグ戦やトーナメントが行われ、小樽野球協会、札幌鉄道管理局（札幌）、東洋高圧砂川、三井砂川、三菱美唄（空知）、青函鉄道管理局（函館）、旭川鉄道管理局、三井芦別（旭川）、帯広野球協会、釧路鉄道管理局（道東）、王子製紙苫小牧、富士製鉄室蘭（室蘭）が2次予選へ進出しました。

2次予選では、1回戦で富士製鉄室蘭が札幌鉄道管理局を8対7で、東洋高圧砂川が旭川鉄道管理局を3対1で、小樽野球協会が三井芦別を9対0で、青函鉄道管理局が三井砂川を3対2でそれぞれ下しました。2回戦では富士製鉄室蘭が三菱美唄に11対1、東洋高圧砂川が釧路鉄道管理局に10対0、小樽野球協会が帯広野球協会に4対0、王子製紙苫小牧が青函鉄道管理局に8対6で勝利。準決勝では東洋高圧砂川が富士製鉄室蘭を6対3で、王子製紙苫小牧が小樽野球協会を9対8で退け、代表決定戦へ進出。決勝では東洋高圧砂川が王子製紙苫小牧を9対2で破り、北海道代表の座を獲得しました。

代表：東洋高圧砂川

東北地区

東北地区予選は各県1次予選の後、東北2次予選が行われました。各県1次予選を突破したのは、青森林友（青森）、富士製鉄釜石（岩手）、秋田営林局（秋田）、仙台クラブ、東北電気通信局（宮城）、鶴岡クラブ（山形）、磐城クラブ、常磐炭鉱（福島、常磐炭鉱は免除）でした。

東北2次予選1回戦では、仙台クラブが秋田鉄道管理局を9対1、富士製鉄釜石が青森林友を7対0、常磐炭鉱が東北電気通信局を9対0で破りました。磐城クラブは不戦勝。準決勝では富士製鉄釜石が仙台クラブに4対1、常磐炭鉱が磐城クラブに7対3で勝利し、代表決定戦へ。富士製鉄釜石が常磐炭鉱を1対0の接戦で下し、本戦出場を決めました。

代表：富士製鉄釜石

北関東地区

北関東地区予選も県1次予選を経て2次予選が実施されました。茨城県1次予選からは明利酒類、日立製作所、日立鉱業、全水戸が、群馬県1次予選からは大生相互銀行、富士重工業が2次予選へ。栃木県からは全鹿沼、全宇都宮も加わりました。

2次予選1回戦では大生相互銀行、日立製作所、日立鉱業、富士重工業がそれぞれ勝利。準決勝では大生相互銀行が日立製作所を2対0で、日立鉱業が富士重工業を6対5で破りました。代表決定戦は、大生相互銀行が日立鉱業を14対2の大差で制し、本戦出場権を獲得しました。

代表：大生相互銀行

南関東地区

南関東地区予選は、神奈川県（横浜市以外）、東京多摩地区、埼玉県、千葉県の1次予選を勝ち抜いたチームと、1次予選免除のチームが2次予選で対戦しました。神奈川からは、いすゞ自動車、トキコ、日本コロムビア（免除）。東京多摩からは全府中、全横田、立川AIO、八王子クラブ。埼玉からは岩田鋳造、全熊谷。千葉からは国鉄千葉、全千葉が2次予選へ進出しました。

南関東2次予選では、日本コロムビアと全府中が準決勝を勝ち上がり代表決定戦で激突。日本コロムビアが全府中を9対3で破り、南関東代表となりました。

代表：日本コロムビア

東京地区

東京地区予選はトーナメント戦の後、代表決定リーグ戦、そしてプレーオフが行われました。トーナメントを勝ち上がった全藤倉、電通、熊谷組、ニッポンビールが代表決定リーグ戦へ。激しいリーグ戦の結果、熊谷組、全藤倉、ニッポンビールの3チームがプレーオフに進出しました。プレーオフはさらに混戦となりましたが、最終的には熊谷組が連勝でニッポンビールと全藤倉を下し、東京代表の座を射止めました。

代表：熊谷組

横浜地区

横浜地区予選はトーナメント戦で行われました。日本鋼管、横浜興信銀行、横浜金港クラブなどが勝ち進み、最終的には日本石油と日本鋼管が代表決定戦で対戦。2勝先取方式で行われた決定戦は、日本鋼管が日本石油を相手に連勝（4対3、6対0、4対0）し、横浜代表となりました。

代表：日本鋼管

山梨・静岡地区

山梨・静岡地区予選は、まず山梨県と静岡県でそれぞれ1次予選が行われ、各県代表が2次予選で対戦しました。山梨からは鶴城クラブ、富士山麓電鉄が、静岡からは大昭和製紙、日本軽金属が2次予選へ進出。

2次予選準決勝では大昭和製紙が富士山麓電鉄を14対0、日本軽金属が鶴城クラブを10対1で圧倒。代表決定戦は2勝先取方式で、大昭和製紙と日本軽金属が対戦しました。初戦を大差で制した大昭和製紙に対し、日本軽金属が第2戦を1対0で取り返す粘りを見せましたが、最終第3戦を大昭和製紙が8対1で勝利し、本戦出場を決めました。

代表：大昭和製紙

信越地区

信越地区予選は、新潟県、長野県、富山県でそれぞれ1次予選を行った後、信越2次予選で代表を決定しました。新潟からは大島農機、新潟鉄道管理局、新潟コンマーシャル倶楽部。長野からは国鉄長野工場、昭和電工。富山からは北陸銀行、不二越が2次予選へ進出。

信越2次予選準決勝では、北陸銀行が国鉄長野工場を5対4、新潟コンマーシャル倶楽部が不二越を9対6で破り代表決定戦へ。新潟コンマーシャル倶楽部が北陸銀行を3対1で下し、信越地区代表となりました。

代表：新潟コンマーシャル倶楽部

名古屋地区

名古屋地区予選はリーグ戦で行われました。東海電気通信局、新三菱重工名古屋、名古屋鉄道管理局、NBCクラブ、愛知産業、東邦ガスが参加し、総当たり戦を実施。混戦となったリーグ戦を勝ち抜いたのは名古屋鉄道管理局でした。

代表：名古屋鉄道管理局

東海地区

東海地区予選は愛知県（名古屋市以外）、岐阜県での1次予選と、三重県からの参加チームによる2次予選で争われました。愛知1次予選を突破した日紡大高、岐阜1次予選を突破した川島紡績が2次予選へ。これに三重県の東洋紡富田、三重交通が加わってリーグ戦を実施。川島紡績がリーグ戦を制し、東海地区代表となりました。

代表：川島紡績

北陸地区

北陸地区予選は、福井県、滋賀県、石川県でそれぞれ1次予選が行われ、勝ち上がったチームが2次予選で対戦しました。福井からは全福井、滋賀からは東洋レーヨン、全大津、石川からは金沢KBが2次予選へ進出。

2次予選準決勝では金沢KBが全大津を5対4、東洋レーヨンが全福井を18対1で破りました。代表決定戦では東洋レーヨンが金沢KBを8対0で圧倒し、北陸地区代表の座を得ました。

代表：東洋レーヨン

京都市地区

京都市地区予選はトーナメント戦で争われました。旋風クラブ、専売公社京都、西京運輸、京都大丸などが勝ち進み、準決勝へ。旋風クラブが専売公社京都を6対5で、西京運輸が京都大丸を4対3で退け、代表決定戦に進出。旋風クラブが西京運輸を8対6で破り、京都市代表となりました。

代表：旋風クラブ

大阪市地区

大阪市地区予選もトーナメント戦で実施されました。日本生命、大阪府庁、近畿電電公社、大阪大丸などが勝ち上がり準決勝へ。日本生命が大阪府庁を7対3、大阪大丸が近畿電電公社を2対1で破り、代表決定戦へ進出。2勝先取方式の代表決定戦では、日本生命が大阪大丸に連勝（3対0、9対3）し、大阪市代表の座を獲得しました。

代表：日本生命

神戸地区

神戸地区予選もトーナメント戦が行われました。神戸銀行、篠崎倉庫、川崎重工、新三菱重工神戸などが勝ち進み準決勝へ。神戸銀行が篠崎倉庫を1対0で、新三菱重工神戸が川崎重工を7対5で破りました。代表決定戦では神戸銀行が新三菱重工神戸を4対1で下し、神戸地区代表となりました。

代表：神戸銀行

近畿地区

近畿地区予選は、大阪府（大阪市以外）、兵庫県（神戸市以外）の1次予選通過チームと、和歌山県、奈良県からの参加チームが2次予選で対戦しました。大阪1次予選を突破した松下電器、兵庫1次予選を突破した富士製鉄広畑が2次予選へ。これに海南日東紡（和歌山）、天理クラブ（奈良）、そして1次予選免除の鐘淵化学が加わりました。

近畿2次予選準決勝では鐘淵化学が海南日東紡を3対1、松下電器が富士製鉄広畑を2対1で破り代表決定戦へ。松下電器が鐘淵化学を5対1で破り、近畿地区代表の座を得ました。

代表：松下電器

中国地区

中国地区予選は、岡山県、広島県、山口県、島根県でそれぞれ1次予選を行った後、中国1次予選（敗者復活的な位置づけ）、そして中国2次予選で代表を決定しました。各県1次予選を突破したのは、岡山鉄道管理局（岡山）、広島専売公社（広島）、東洋高圧彦島（山口）、中国電力島根（島根）でした。中国1次予選を突破した東洋紡岩国も2次予選へ。

中国2次予選には鳥取県からの参加チーム（米子鉄道管理局、全倉吉、鳥取西高クラブ）も加わりました。準決勝では東洋高圧彦島が米子鉄道管理局を3対2、岡山鉄道管理局が東洋紡岩国を3対1で破り代表決定戦へ。岡山鉄道管理局が東洋高圧彦島を11対2の大差で下し、中国地区代表となりました。

代表：岡山鉄道管理局

四国地区

四国地区予選は、徳島県、高知県、愛媛県、香川県でそれぞれ1次予選を行った後、四国2次予選で代表を決定しました。各県1次予選を突破したのは、阿波商業銀行、徳島クラブ（徳島）、四国銀行、土佐電鉄（高知）、倉敷レーヨン西条、東洋レーヨン愛媛（愛媛）、四国鉄道管理局、琴平電鉄（香川）でした。

四国2次予選準決勝では土佐電鉄が琴平電鉄を9対5、四国鉄道管理局が倉敷レーヨン西条を6対4で破り代表決定戦へ。土佐電鉄が四国鉄道管理局を6対3で破り、四国地区代表の座を獲得しました。

代表：土佐電鉄

北九州地区

北九州地区予選はトーナメント戦で行われました。東洋高圧大牟田、日鉄二瀬、八幡製鉄OB、ブリヂストンタイヤ、門司鉄道管理局、小倉製鋼、八幡製鉄などが参加。勝ち上がった八幡製鉄とブリヂストンタイヤが代表決定戦で対戦。八幡製鉄がブリヂストンタイヤを6対3で破り、北九州地区代表となりました。

代表：八幡製鉄

南九州地区

南九州地区予選は、佐賀県、熊本県、長崎県、鹿児島県でそれぞれ1次予選を行った後、南九州2次予選で代表を決定しました。佐賀からは全唐津、杵島炭鉱、熊本からは熊本鉄道管理局、長崎からは長崎全三菱、鹿児島からは鹿児島市電が2次予選へ進出。これに沖縄県からの参加チーム（全那覇）も加わりました。

南九州2次予選準決勝では鹿児島市電が全唐津を2対0、杵島炭鉱が熊本鉄道管理局を3対2で破り代表決定戦へ。杵島炭鉱が鹿児島市電を7対0で下し、南九州地区代表となりました。

代表：杵島炭鉱

これらの熾烈な地区予選を勝ち抜いた各チームが、推薦出場の全鐘紡と共に本戦の舞台で栄光を目指します。

※本記録はコールドゲーム、延長戦のイニングを省略しています。

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