第25回参議院議員通常選挙

概要

2019年7月21日、日本において第25回参議院議員通常選挙が実施されました。この選挙は令和時代に改元されて初めての国政選挙であり、政党や候補者たちの選挙活動が盛んに行われました。選挙日程は、2019年 6月26日の臨時閣議にて「7月4日公示・7月21日投開票」と決定され、亥年の選挙でもありました。

選挙においては、改正公職選挙法の施行により、前回の121議席に今回の定数増加分3議席が加わり、124議席が競われることとなりました。特に、埼玉県選挙区は定数が増え、また徳島県・高知県選挙区と鳥取県・島根県選挙区の合同選挙区が完全に合同し、選挙区の枠組みが変化しました。さらに、新たに導入された比例区の特定枠制度により、政党が選任した候補者を優先的に当選させる方式が実施されました。

当時の総理大臣であった安倍晋三にとって、この選挙は彼が首相として臨む最後の国政選挙となり、その後の展開に影響を及ぼしました。

選挙データ

- 内閣: 第4次安倍第1次改造内閣
- 公示日: 2019年 7月4日
- 投開票日: 2019年7月21日
- 改選数: 124議席（選挙区74、比例区50）

選挙権は満18歳以上の日本国民に与えられ、105,886,064人の有権者が登録されました。また、同日に群馬県知事選挙などの地方選挙も行われ、多くの選挙が同時に実施されました。

選挙運動と党派別立候補者数

自民党を中心に与党連携が進む中、立憲民主党や国民民主党、共産党などの野党もそれぞれに候補者を立てて選挙戦に臨みました。特に1人区では与党系と野党統一候補の戦いが繰り広げられました。

女性候補者の立候補

今回の選挙では、男女共同参画推進の法律が施行されて以降、初めての国政選挙であり、104名の女性が立候補しました。女性の候補者は当選率が26.9％にとどまり、政府が掲げていた「指導的地位に占める女性の割合」の30%には達しませんでした。

結果と議席分配

投票率は全体で約48.8%と低迷し、与党は71議席を獲得。自民党は57議席、公明党は14議席を占めるなどの結果となりました。野党はあまり期待した結果が得られず、立憲民主党は17議席、国民民主党は6議席を獲得しました。特にれいわ新選組は比例区での当選者を出し、重要な位置を占めることになりました。

選挙後の影響

この選挙は、安倍政権にとって過去の政権運営が問われる重要な選挙となり、その後の日本の政治に影響を及ぼしました。特定枠制度の合憲性や選挙運動の透明性など、議論は引き続き行われています。選挙関連のトラブルやミスも報告され、一部では選挙管理体制への懸念も生じました。全体として、この選挙は日本の政治における重要な分岐点となったと言えるでしょう。

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