第25潜水艦師団 (ロシア海軍)

第25潜水艦師団について

第25潜水艦師団（25-я Дивизия подводных лодок）は、ロシア海軍太平洋艦隊の一翼を担う重要な部隊です。この師団は、プロジェクト955（Borei）型およびプロジェクト955A（Borei A）型弾道弾原子力潜水艦を有し、主に敵領土に対する核打撃の任務を遂行します。母港はカムチャツカのルイバチー港（ヴィリュチンスク市）で、戦略的に重要な位置にあります。

沿革

ソ連海軍時代

この師団の起源は1973年に遡ります。1973年10月31日、第3潜水艦小艦隊内にて第25師団が編成され、その翌月には第2潜水艦小艦隊に所属することとなりました。

ロシア連邦海軍における変遷

時が経つにつれて、ロシア海軍体制の変化に伴い、1998年5月には第16潜水艦戦隊に編成変更されました。特に2013年には、プロジェクト955「ボレイ」型のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」が師団に加わり、その後2020年までに合計4隻のボレイ型潜水艦を保有する計画が立てられました。

2014年12月19日には、K-551「ウラジミール・モノマフ」が師団に参加し、次第にその運用能力が強化されています。2015年には、K-550およびK-551が常設即応部隊としての任務に投入され、さらなる戦力の向上を図りました。

装備

現在の装備

第25潜水艦師団は、以下の原子力潜水艦を装備しています。

• - プロジェクト955（Borei）型原子力潜水艦

- K-550 アレクサンドル・ネフスキー
- K-551 ウラジミール・モノマフ

• - プロジェクト955A（Borei A）型原子力潜水艦（3隻）

- K-552 クニャージ・オレグ
- K-553 ゲネラリーシムス・スヴォーロフ
- K-554 インペラトール・アレクサンダー3世

これらの潜水艦は、核弾頭を搭載可能な潜水艦発射弾道ミサイル（P-29P、SS-N-18）を装備しており、相手国への抑止力を提供しています。

過去の装備

かつては、プロジェクト667BDR（Delta III）型の原子力潜水艦も運用されていました。これらの潜水艦は北方艦隊に所属していた艦を集約していた時期もあり、運用末期にはこの型式を唯一扱う部隊となっていました。以下は、除籍された過去の潜水艦です。

• - K-211 ペトロパヴローフスク・カムチャツキィ
• - K-223 ポドリスク
• - K-433 シヴァトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツ
• - K-44 リャザン
• - K-506 ゼレノグラード（2010年退役）

歴代師団長

第25潜水艦師団は、多くの指導者のもとで運営され、その歴史の中で数回の大規模な組織改編を経てきました。各師団長は、海軍の戦略や技術向上において重要な役割を果たしてきたことでしょう。この師団は、今後も引き続きロシアの海軍力を支える重要な部隊としての任務を全うしていくことが期待されています。

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