第3回スーパーボウル

第3回スーパーボウル（Super Bowl III）概要

1969年1月12日、フロリダ州マイアミのマイアミ・オレンジボウルで開催された第3回スーパーボウルは、アメリカンフットボール史に残る重要な試合となりました。この試合では、NFLチャンピオンのボルチモア・コルツとAFLチャンピオンのニューヨーク・ジェッツが対戦しました。

試合の背景

ボルチモア・コルツはシーズンで圧倒的な成績を誇り、13勝1敗でレギュラーシーズンを終えました。彼らのQBアール・モラルは、リーグ最高の成績を残しており、多くの専門家はコルツの優勝を予想していました。一方、ニューヨーク・ジェッツはレギュラーシーズンで11勝3敗を記録し、AFLチャンピオンシップゲームを制してスーパーボウルに進出しました。ジェッツのQBジョー・ネイマスは、この試合の直前に「我々が勝つ」と豪語し、注目を浴びました。

大番狂わせのスタート

試合開始の瞬間、双方のチームは期待に満ちていましたが、実際の試合展開は専門家の予想を裏切るものでした。第1クォーター、ジェッツはラン攻撃を中心に組み立て、マット・スネルがタッチダウンを決め、7-0で先制しました。コルツはオフェンスが苦戦し、一方的には進むことができませんでした。

前半の展開

第2クォーターになりますます厳しい状況に陥るコルツ。ジェッツのディフェンスは見事にコルツのパスに対処し、ボルチモアはチャンスを逃し続けました。結局、ハーフタイムにはコルツは未得点でした。ジェッツは10-0のリードを維持し、コルツは点を取るチャンスがありませんでした。

後半の挽回

後半に入り、コルツはジョニー・ユナイタスを投入しましたが、効果は薄く、結局ジェッツの主導権は揺るがず、ターナーのFGでスコアは16-0に。

エンディングと結果

試合の終盤、コルツはなんとか1タッチダウンを挙げましたが、それでも16-7で敗北し、AFLのニューヨーク・ジェッツがスーパーボウル制覇を果たしました。この勝利はAFLの歴史を変え、今後のスーパーボウルへの道を開くことになりました。

まとめ

第3回スーパーボウルは、NFLとAFLの垣根を越えた重要な試合でした。コルツが圧倒的に優勢と見なされていた中、ジェッツの勝利はスポーツ史に刻まれ、以降のスーパーボウルにおける期待感を高める結果となりました。この試合は、AFLチームによる初めてのスーパーボウル制覇としても知られています。

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