第3回統一地方選挙

第3回統一地方選挙

1955年（昭和30年）4月、日本の地方自治体の首長と議会議員を改選するため、第3回統一地方選挙が実施されました。これは、1947年の第1回から数えて3回目の実施となります。

この選挙は、「地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律」（臨時特例法）に基づき、1955年4月23日と4月30日の二つの日程に分けて執行されました。

1955年4月23日投票分

4月23日には、主に都道府県レベルと一部特別市（現在の政令指定都市に相当）の選挙が行われました。対象は、21都道府県知事選挙（うち岡山・島根は無投票、実際投票は19都道府県）、沖縄県を除く46都道府県議会議員選挙（改選数2,613名）、横浜市と大阪市の特別市長選挙、横浜・名古屋・京都・大阪・神戸の5特別市の市議会議員選挙（改選数813名）でした。

1955年4月30日投票分

4月30日には、特別市以外の市町村と東京都の特別区の選挙が行われました。対象は、特別市以外の市長選挙（179市）、特別市以外の市議会議員選挙（270市、改選数9,092名）、町村長選挙（1,964町村）、町村議会議員選挙（2,653町村、改選数48,326名）、および東京都22特別区議会議員選挙（改選数938名）でした。

選挙結果の概要

4月23日投票分では、都道府県知事選挙（投票率74.85％）において、当選者21名中保守系候補が14名を占め、圧倒的な優位を示しました（自由党1、右派社会党1、日本民主党・自由党推薦1、無所属18）。都道府県議会議員選挙（投票率77.24％）では、保守系が優勢を保ちましたが、左派社会党が改選前150から232へ議席を伸ばした一方、自由党は改選前926から624へ大幅に議席を減らしました。日本民主党は594名、右派社会党は185名、無所属は2,613名などが当選しました。この選挙では、計74名が無投票当選し、女性当選者は29名でした。特別市長選挙では、横浜市で平沼亮三氏、大阪市で中井光次氏（ともに無所属・前職）が当選しました。

4月30日投票分では、市区町村長選挙の投票率が83.67％、市区町村議会議員選挙の投票率が80.99％でした。

この第3回統一地方選挙は、同年2月の第27回衆議院議員総選挙に続く大規模な選挙として実施されました。

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