第3航空団

第3航空団の概要

第3航空団（だいさんこうくうだん）は、自衛隊の航空総隊に所属し、北部航空方面隊を担当する重要な航空団です。司令部は青森県の三沢基地に設置されており、主に東北地方の領空に侵入する不明機に対しての対応を担っています。また、この航空団は国内で初めてF-35A戦闘機を運用した部隊としても知られています。

沿革

第3航空団は1957年に松島基地で新たに編成されました。当初はF-86Dを運用する飛行隊がいくつか編成され、岐阜基地や小牧基地などに展開されました。その後、1962年には新たに第105飛行隊が加わるなど、部隊は段階的に拡大していきました。1968年には第101飛行隊が廃止される一方で、1971年には三沢基地へ移駐し、様々な改編が行われました。

1980年代には機種の改編が続き、1990年代にはF-4EJに移行するなど技術の進展が見られました。2001年にはF-1からF-2への機種変更が実施され、その後も定期的な機種更新が行われています。2017年にはF-35Aを初めて配備し、近年ではさらなる進化を遂げています。

組織編成

第3航空団は複数の部隊で構成されており、以下のような部隊が含まれています：

• - 司令部：監理部、人事部、防衛部、装備部、准曹士先任、副官、安全班
• - 飛行群：第301飛行隊（F-35A・T-4運用）、第302飛行隊（F-35A・T-4運用）、北部支援飛行班（T-4運用）
• - 整備補給群：検査隊、装備隊、修理隊、車両器材隊、補給隊
• - 基地業務群：第3基地防空隊（VADS・短距離地対空誘導弾運用）、飛行場勤務隊、施設隊、通信隊、管理隊、業務隊、会計隊、衛生隊、射場勤務隊

このように、多様な部隊が連携し、航空防衛および訓練、整備業務を円滑に進めています。

特徴と役割

第3航空団は、東北地域の防空の最前線で活動しています。不明機の監視や、緊急時の対応能力を備えており、地域の安全を守る重要な役割を担っています。また、最新鋭のF-35Aを運用することで、空中戦力の質や能力を高め、先進的な航空戦術を展開しています。

まとめ

第3航空団は、その設立以来数々の変遷を経て、現在に至るまで地域の防空を担当し、最新の戦闘機を用いた運用を行っています。今後も新しい技術や戦術を取り入れながら、日本の航空安全の維持に寄与していくことでしょう。

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