第32回スーパーボウル

第32回スーパーボウルの概要

1998年1月25日、カリフォルニア州サンディエゴにあるクアルコム・スタジアムで行われた第32回スーパーボウルは、デンバー・ブロンコスとグリーンベイ・パッカーズの対戦となった。この試合は、AFCチャンピオンのブロンコスがNFCチャンピオンのパッカーズに31-24で勝利し、チーム創設以来初めてスーパーボウル制覇を果たした。特に、ブロンコスのランニングバックであるテレル・デービスがMVPに選ばれるなど、注目のゲームとなった。

試合の背景と準備

今回のスーパーボウル開催地は、1993年にサンディエゴで決定された。サンディエゴでのスーパーボウルは、第22回大会以来10年ぶりとなる。この時、パッカーズは13勝3敗という成績を残し、2年連続のスーパーボウル出場を果たした。チームの強みは、得点ランキングでリーグ2位を誇るオフェンスと、失点でリーグ5位のディフェンスにあった。

一方、ブロンコスは過去4度のスーパーボウル出場で全て敗北しており、特に大差での敗北が続いていた。しかし、1995年にマイク・シャナハンがヘッドコーチに就任してからは、オフェンスの再建が進んでいった。特にテレル・デービスの成長が目立ち、彼は1年目から大きなインパクトを残していた。

プレイオフの道のり

ブロンコスはプレイオフでジャクソンビル・ジャガーズやピッツバーグ・スティーラーズを破りスーパーボウル進出を決めた。パッカーズもまた、タンパベイ・バッカニアーズやサンフランシスコ・フォーティナイナーズを相手に勝利を収め、スーパーボウルの舞台に立った。

試合の進行

試合が始まると、パッカーズのQBブレット・ファーヴがWRアントニオ・フリーマンへタッチダウンパスを決め、早々に7-0のリードを奪った。しかし、ブロンコスもテレル・デービスのタッチダウンにより同点に追いつく。その後、エルウェイが1ヤードのタッチダウンランでブロンコスがリードを奪い、加えてフィールドゴールを決めて17-7とした。

前半終了間際にTEマーク・チュムラがタッチダウンを決め、ブロンコスは17-7で折り返したが、後半開始早々にパッカーズが追いつき、再び接戦となる。双方が一歩も譲らぬ攻防を繰り広げる中、ブロンコスはデービスのタッチダウンで再度リードを奪った。

パッカーズもファーヴからのタッチダウンパスで同点に追いつくが、試合終盤にデービスのタッチダウンランが決まり、ブロンコスが31-24で勝利を収めた。これにより、NFCチームのスーパーボウルでの連勝が13でストップし、またワイルドカードから進出しスーパーボウルを制したのは2度目の快挙となった。

まとめ

試合後の注目すべきポイントとして、テレル・デービスがスーパーボウル史上初の3タッチダウンランを達成したことや、ジョン・エルウェイが83年ドラフト組として初めてスーパーボウルで勝利を収めたことが挙げられます。さらには、NBCによる全米中継が行われ、多くの視聴者がこの歴史的瞬間を目撃しました。

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