第33回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第33回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

概要

1996年12月14日から1997年1月15日にかけて開催された、大学ラグビー日本一を決定する第33回目の全国大学ラグビーフットボール選手権大会です。この年の大会は、決勝戦が前年に引き続き伝統の一戦である早稲田大学と明治大学の対決（早明戦）となり、大きな注目を集めました。

大会形式

全国各地区の予選を勝ち抜いた計16大学が出場し、トーナメント形式で大学日本一が争われました。関東地区からは、関東大学対抗戦および関東大学リーグ戦の上位校に加え、両リーグから選出された代表校が出場しました。関西地区からは関西大学リーグの上位校が、そして九州地区からは九州学生リーグの優勝校が参加しました。

この大会では、3位決定戦は実施されず、準決勝敗退校は同率3位扱いとなりました。

出場大学

今大会に出場した16校は以下の通りです。

関東大学対抗戦
明治大学（1位・12年連続26回目）
早稲田大学（2位・13年連続30回目）
帝京大学（3位・3年連続5回目）
日本体育大学（4位・4年連続17回目）
筑波大学（関東第5代表・2年連続5回目）

関東大学リーグ戦
関東学院大学（1位・7年連続7回目）
中央大学（2位・2年振り8回目）
日本大学（3位・3年連続7回目）
法政大学（4位・5年連続14回目）
専修大学（関東第5代表・2年連続8回目）

関西大学リーグ
同志社大学（1位・23年連続32回目）
京都産業大学（2位・12年連続14回目）
龍谷大学（3位・4年連続4回目）
立命館大学（4位・3年振り2回目）
大阪体育大学（関西第5代表・8年連続13回目）

九州学生リーグ
福岡大学（1位・3年振り11回目）

大会日程

各ラウンドは以下の日程で行われました。

1回戦：1996年12月14日、12月15日
2回戦：1996年12月22日、12月23日
準決勝：1997年1月2日
決勝：1997年1月15日

開催競技場

今大会では、全国各地の複数の競技場が使用されました。

国立競技場（東京都）：準決勝、決勝
秩父宮ラグビー場（東京都）：1回戦、2回戦
花園ラグビー場（大阪府）：1回戦、2回戦
瑞穂公園ラグビー場（愛知県）：1回戦
宝が池球技場（京都府）：1回戦
博多の森球技場（福岡県）：1回戦

決勝戦と優勝

1997年1月15日に国立競技場で行われた決勝戦は、前年の第32回大会と同じカードとなる早稲田大学対明治大学の「早明戦」となりました。白熱した試合は、最終的に明治大学が32対22のスコアで早稲田大学を下し、勝利を収めました。この優勝により、明治大学は大会2連覇を達成するとともに、通算12回目の栄冠に輝き、大学ラグビー界における強豪としての地位を改めて示しました。

第33回大会は、伝統校の安定した強さと、地方からの挑戦者が織りなすドラマティックな展開が見どころの大会となりました。特に決勝の早明戦は、多くのラグビーファンの記憶に残る一戦となりました。

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