第34回スーパーボウル

第34回スーパーボウルの概要

第34回スーパーボウルは、2000年の1月30日にアメリカ・ジョージア州アトランタのジョージア・ドームで開催されました。この試合では、NFCのセントルイス・ラムズとAFCのテネシー・タイタンズが対戦し、ラムズが23-16で勝利を収めました。この勝利により、ラムズはチーム創設以来初めてスーパーボウルを制覇しました。特に注目されたのはラムズのクォーターバック、カート・ワーナーの活躍で、彼はMVPに選ばれました。

背景

開催地の決定

第34回スーパーボウルの開催地は1996年の10月31日に決定されました。この日に行われたNFLのオーナー会議において、アトランタが開催地として選ばれました。候補地にはマイアミ、タンパ、ロサンゼルスなどもあり、当初は第33回と第34回の2回分のみの開催地を決定する予定でしたが、プレゼンテーションの力量により、第35回の開催地も選定することになり、結果的にマイアミ、アトランタ、タンパが選ばれました。

スーパーボウルへの道

1999年のNFLシーズンは9月にスタートし、1月3日まで続きました。プレイオフは2000年の1月8日から始まり、NFCではラムズが第1シードとして順調にスーパーボウル進出を果たしました。一方で、AFCは第4シードのタイタンズがディヴィジョナルプレイオフで第2シードのコルツ、そしてAFC決勝で第1シードのジャガーズを下し、スーパーボウル出場を決定しました。

試合経過

前半はラムズのカート・ワーナーが277ヤードを投げるも、タッチダウンはありませんでした。しかし、ジェフ・ウィルキンスの3本のフィールドゴールによって、ラムズは9-0と先行します。後半に入り、ワーナーからトリー・ホルトへの9ヤードのタッチダウンパスが決まり、ラムズは16-0とリードを広げました。

タイタンズはエディ・ジョージの1ヤードTDランで6点を挙げますが、2ポイントコンバージョンには失敗し16-6。続いて、エディ・ジョージが再びTDランを決め、16-13に接近しました。その後、アル・デルグレコの43ヤードフィールドゴールで同点に追いつくも、ラムズのワーナーがアイザック・ブルースに73ヤードのTDパスを決め、23-16と再度リードを奪います。

残り時間が1分54秒に迫ったところで、タイタンズは最後の攻撃を試みます。ボールを前進させ、敵陣10ヤードまで攻め込みましたが、最後のプレーでスティーブ・マクネアからケビン・ダイソンへのパスが成功するも、ラムズのラインバッカーであるマイク・ジョーンズによるタックルでエンドゾーンまでわずか1ヤード届かず。これにより、ラムズが勝利しました。

ワーナーの活躍

この試合でワーナーは414ヤードを獲得。この記録は2020年時点でもスーパーボウル記録として残っています。また、ホルトは7回のレシーブで109ヤード獲得、1タッチダウンを記録しました。守備では、ラムズのオフェンスラインが評価され、ワーナーはわずか1回のサックを受けただけで、十分な時間を持ってプレーすることができました。

試合後、アナリストのジョー・サイズマンは、この試合において両チームがターンオーバーを生じなかった点が特筆すべきだと述べました。選手たちの奮闘が光ったこのスーパーボウルは、NFLファンにとって記憶に残る一戦となりました。

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