第35回ブルーリボン賞 (鉄道)

第35回ブルーリボン賞と第32回ローレル賞

1992年に発表された第35回ブルーリボン賞は、鉄道友の会によって選ばれた日本国内の鉄道車両に与えられる名誉ある賞です。本記事では、ブルーリボン賞とローレル賞の選定プロセスや受賞車両について詳しく解説します。

賞の概要

ブルーリボン賞とローレル賞は、日本国内で運行中の新形式鉄道や軌道車両を対象としています。具体的には、1991年の1月1日から12月31日までの間に営業を開始した新しいモデルが候補となるため、業界の最新トレンドや技術革新の象徴とも言えます。選定には、営業運転中の車両が基本的に求められ、最終的に選出される車両はその年の鉄道業界の最前線を反映するものです。

選定された車両

ブルーリボン賞

第35回ブルーリボン賞には、小田急電鉄の20000形電車（通称RSE）が選ばれました。この車両は、その快適性と機能性が高く評価され、有効投票数7320票のうち1894票を獲得することで受賞が決定しました。RSEは、先進的なデザインと効率性を兼ね備えた電車であり、幅広い利用者層に支持されています。

ローレル賞

ローレル賞には、2つの車両が選定されました。一つは東日本旅客鉄道の253系電車で、もう一つは九州旅客鉄道のキハ200系気動車です。253系は、特に快適な車内空間や高性能で知られ、通勤や観光利用において利用者の期待に応えています。一方のキハ200系気動車は、地方交通機関において重要な役割を果たしており、その実用性が評価されました。

候補車両と選考プロセス

ブルーリボン賞およびローレル賞の選定は、鉄道友の会の選考委員会によって行われます。候補として挙げられたのはおおよそ40車両であり、これらは鉄道業界における優れたデザインや機能性を持つ車両です。委員会は、これらの候補車両を厳選し、一般投票によって受賞車両を決定する手法を取ります。このプロセスにより、業界内部だけでなく、利用者からの支持も考慮に入れた、多面的な選定が実現されています。

結論

第35回ブルーリボン賞および第32回ローレル賞は、日本の鉄道業界における重要なイベントであり、受賞した車両はその年の技術革新や利用者のニーズに応える姿勢を代表しています。今後も、このような賞を通じて鉄道技術の発展と利用者の期待が一層高まればと願います。

もう一度検索