第35回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第35回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

全国大学ラグビーフットボール選手権大会の第35回大会は、1998年12月19日に幕を開け、年をまたいだ1999年1月15日まで開催されました。この大会は、全国各地の予選リーグを勝ち抜いた大学ラグビー部の精鋭たちが集い、大学日本一の栄誉をかけて競い合う伝統あるトーナメントです。

今大会の最大の焦点は、決勝戦でした。前年の大会に続き、この年も関東学院大学と明治大学という強豪同士が顔を合わせました。決勝の舞台となったのは、数々の名勝負が刻まれた東京の国立競技場です。満員の観客が見守る中、両チームは激しい応酬を繰り広げました。

試合は一進一退の攻防となりましたが、最終的に関東学院大学がその実力を発揮し、47対28のスコアで勝利を収めました。この結果、関東学院大学は大会2連覇という偉業を達成し、大学選手権における通算優勝回数を2回としました。決勝での明治大学との連続対決は、大学ラグビーの歴史に新たな一ページを加えました。

大会日程は、1998年12月19日および20日に1回戦が実施され、続く12月26日と27日に2回戦が行われました。年が明けて1999年1月2日には準決勝が開催され、そして1月15日の決勝戦で優勝校が決定しました。なお、本大会では3位決定戦は行われておりません。

試合会場は多岐にわたり、1回戦と2回戦は東京の秩父宮ラグビー場、大阪の花園ラグビー場を中心に、福岡の平和台競技場や愛知の瑞穂公園ラグビー場でも開催されました。大会のクライマックスである準決勝と決勝は、国立競技場で行われ、多くのラグビーファンを熱狂させました。

この大会には、全国から集められた16の代表校が出場しました。関東大学対抗戦からは、長年の実績を持つ明治大学（14年連続28回目）、慶應義塾大学（13年振り16回目）、早稲田大学（15年連続32回目）といった伝統校に加え、筑波大学（4年連続7回目）と関東第5代表の日本体育大学（6年連続19回目）が参加しました。関東大学リーグ戦からは、優勝校となった関東学院大学（9年連続9回目）を中心に、法政大学（7年連続16回目）、中央大学（2年振り9回目）、日本大学（5年連続9回目）、そして流通経済大学（2年連続2回目）が出場しました。

関西大学リーグからは、京都産業大学（14年連続16回目）、大阪体育大学（10年連続15回目）、同志社大学（25年連続34回目）、龍谷大学（6年連続6回目）、関西第5代表の中京大学（3年振り14回目）が選手権に挑みました。さらに、九州学生リーグの代表として福岡大学（3年連続13回目）が全国の強豪に名を連ねました。各校が持つ特色あるラグビーは、大会を一層魅力的なものとしました。

第35回大会は、関東学院大学の強さが際立つ一方で、各地区の代表校が繰り広げた激戦も多く、見応えのある大会となりました。特に決勝での連覇達成は、大学ラグビー界における関東学院大学の地位を不動のものとするものでした。この大会を通じて、多くの若き才能が輝き、大学ラグビーの持つ情熱と感動が改めて示されました。

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