第35期竜王戦

第35期竜王戦

第35期竜王戦は、2022年度に開催された将棋の主要なタイトル戦で、2021年11月30日から2022年12月3日まで行われました。この大会は、読売新聞社と日本将棋連盟が主催し、特別協賛として野村ホールディングスが関与しています。期日を通して展開された数々の対局の結果について、以下に詳しくまとめています。

概要

第35期の竜王戦は、2021年11月に開幕しました。各組から選出された上位者が、2022年6月に開始された決勝トーナメントへ進出する資格を得ました。 そこで、1組4位の山崎隆之八段と2組優勝の広瀬章人八段が挑戦者決定三番勝負で競い合い、最終的に広瀬八段が2連勝を収め、藤井聡太竜王への挑戦権を獲得しました。

その後、七番勝負と呼ばれる本戦が2022年10月から12月にかけて行われ、藤井聡太竜王が広瀬章人八段に対して4勝2敗で勝利しました。これにより、藤井竜王は自らの持ちタイトル竜王の初防衛に成功したのです。

七番勝負の詳細

七番勝負の日程は2022年10月7日から12月3日までの間に設定されました。対局の形式は先手と後手で行われ、第1局では先後両者の手番を振り駒で決定しました。第6局で勝敗が決まったため、予定されていた第7局は行われませんでした。

記録的な成果

藤井聡太竜王は、この竜王戦で以下のような記録を打ち立てました。初防衛を行った際、彼は20歳4か月であり、この年齢は竜王戦での最年少防衛記録を更新しました。以前の記録は渡辺明名人が持つ21歳7カ月のもので、17年ぶりの更新となりました。

加えて、藤井竜王は以下の記録も達成しました：

• - タイトル戦において敗退なしで続けてタイトルを獲得した回数の新記録（11期連続）
• - タイトル獲得時の最年少記録の更新（20歳4か月）
• - 初タイトルから11期獲得までの最速記録（わずか2年4か月）

決勝トーナメントの流れ

決勝トーナメント（本戦）は、2022年6月28日から8月23日まで実施されました。

ランキング戦

1組から6組までのランク分けが行われ、各組から選出された棋士たちが競い合いました。各組における出場者の詳細は以下の通りです：

• - 1組：16名が参加し、上位2名が本戦に進出。
• - 2組：15名が在籍し、1位と2位が次期1組に昇級。
• - 3組、4組、5組、6組：各組の順位と昇級者決定戦が行われ、各組ごとに参加者数が異なります。

特に、6組は69名が参加し、さまざまな枠からの棋士が競いました。これにより、彼らの次期組への昇級が決まることになります。

注目の参戦者として、複数名がこの期をもって引退することとなりました。例えば、小林健二九段や田中寅彦九段、そして小林宏七段が相次いで引退を表明しました。彼らの引退は将棋界に新たな波をもたらすことでしょう。

竜王戦の結果、藤井聡太竜王の名がさらなる歴史に刻まれ、今後の将棋界に与える影響が期待されます。

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