第36回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第36回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

1999年から2000年にかけて行われた日本の大学ラグビー界最高峰の戦い、「第36回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は、慶應義塾大学が14年ぶりとなる3回目の優勝を果たし、幕を閉じました。特にこの優勝は、慶應義塾大学の創部100周年という節目の年を飾る、非常に意義深いものとなりました。

大会概要

今大会のクライマックスとなった決勝戦は、大会3連覇を虎視眈々と狙う関東学院大学と、歴史と伝統を誇る慶應義塾大学の対決となりました。国立競技場で行われたこの一戦は、慶應義塾大学が巧みな試合運びを見せ、27対7で関東学院大学を退ける快勝を収めました。この優勝により、慶應義塾大学は全国大学選手権において初めて「単独」での栄冠を手に入れるという、新たな歴史を刻みました。

大会日程

本大会は、全国各地から選抜された16校によるトーナメント方式で実施されました。
主な大会日程は以下の通りです。

1回戦：1999年12月18日、12月19日
2回戦：1999年12月25日、12月26日
準決勝：2000年1月2日
決勝：2000年1月15日

なお、今大会では3位決定戦は行われませんでした。

開催会場

大会は複数の会場で開催され、各ラウンドで使用された競技場は以下の通りです。

準決勝および決勝は、聖地・国立競技場で行われました。
1回戦と2回戦は、秩父宮ラグビー場（東京）および花園ラグビー場（大阪）が主な会場となりました。
1回戦の一部は、瑞穂公園ラグビー場（愛知）および平和台競技場（福岡）でも開催されました。

出場大学

全国の大学ラグビーを代表する16校が出場権を獲得しました。各地区からの出場枠とその顔ぶれは以下の通りです。

関東大学対抗戦（5校）
慶應義塾大学（1位、2年連続17回目）
帝京大学（2位、2年ぶり7回目）
明治大学（3位、15年連続29回目）
早稲田大学（4位、16年連続33回目）
日本体育大学（5位、7年連続20回目）
関東大学リーグ戦（4校）
関東学院大学（1位、10年連続10回目）
流通経済大学（2位、3年連続3回目）
日本大学（3位、6年連続10回目）
大東文化大学（4位、2年ぶり12回目）
関東第5代表（1校）
法政大学（8年連続17回目）
関西大学リーグ（4校）
同志社大学（1位、26年連続35回目）
近畿大学（2位、2年ぶり2回目）
京都産業大学（3位、15年連続17回目）
大阪体育大学（4位、11年連続16回目）
関西第5代表（1校）
立命館大学（3年ぶり3回目）
九州学生リーグ（1校）
* 福岡大学（1位、4年連続14回目）

これらの強豪が、大学ラグビー日本一の座をかけて激しいプレーを繰り広げました。

まとめ

第36回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、慶應義塾大学が創部100周年に花を添える初の単独優勝を達成した記念すべき大会となりました。長年の伝統を誇る慶應義塾が、当時勢いのあった関東学院大学の前に立ちはだかり、新たな歴史を刻んだその戦いは、今も多くのラグビーファンに語り継がれています。

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