第36回日本レコード大賞

第36回日本レコード大賞について

1994年12月31日、日本で行われた第36回日本レコード大賞は、TBS A・Bスタジオを舞台に開催されました。

概要

この年の大賞に選ばれたのは、Mr.Childrenの「innocent world」で、彼らにとって初の受賞となりました。この楽曲はオリコン年間シングルチャートで1位を獲得しており、過去34回の大賞受賞以来、2年ぶりとのことです。また、TBSの音楽番組『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』の年間シングルランキングも1位の楽曲が大賞を受賞するのは、同番組開始以降初めてのことでした。

授賞式にはMr.Childrenがオーストラリアでミュージック・ビデオの撮影をしているため欠席。その結果、授賞式ではリアルなパフォーマンスは行われず、『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』での演奏映像が流されるという特異な形となりました。会場には所属レコード会社トイズファクトリーレコードの社長が代理出席し、Mr.Childrenが授賞式を欠席することは事前に知らされていました。

過去に授賞式を欠席していたアーティストはいなかったため、藤あや子やtrfが有力候補として名前が挙がっていましたが、最終的にMr.Childrenが大賞を手にしました。また第37回以降は、当日会場に出席したアーティストのみに大賞が授与されることとなりました。

開催スタジオ

第36回から第49回まではオーケストラピットが設けられておらず、この年から新しく稼働を始めたTBS放送センター（ビッグハット）で開催されました。ビッグハットのAスタジオがメイン会場として使用され、一部のアーティストはBスタジオや横浜アリーナでパフォーマンスを披露しました。最終的な視聴率は15.3%に達し、前年より2ポイント改善されました。

司会と中継リポーター

司会を務めたのは宮本亜門、牧瀬里穂、山本文郎の3名で、中継リポーターには福島弓子と雨宮塔子が登場しました。ナレーションは鈴木史朗が担当しました。

受賞作品・受賞者一覧

• - 日本レコード大賞: 「innocent world」 (歌：Mr.Children)

作曲・作詩：桜井和寿
編曲：小林武史 & Mr.Children

• - 最優秀歌唱賞: 川中美幸（「逢えるじゃないかまたあした」）
• - 最優秀新人賞: 西尾夕紀（「海峡恋歌」）
• - アルバム大賞: 桑田佳祐（「孤独の太陽」）
• - 優秀賞: 実際には多くの作品がノミネートされ、特に桑田佳祐の「月」やtrfの「survival dAnce 〜no no cry more〜」などが挙げられました。

特別賞や功労賞など

また、特別賞や各カテゴリでの受賞者も発表され、平家物語やその他の企画も高い評価を得ました。功労賞としては遠藤実、特別功労賞には安井かずみが受賞するなど、それぞれの業績が称えられました。

このように、第36回日本レコード大賞は、日本の音楽シーンにおける重要なイベントであり、その特色や受賞結果は多くの人々に記憶されています。音楽を愛する人々にとって、毎年恒例のこの授賞式は、まさに特別な瞬間となるのです。

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