第37期棋聖戦 (将棋)

第37期棋聖戦

第37期棋聖戦は、1980年度後期、具体的には1980年（昭和55年）4月23日から1981年（昭和56年）1月28日にかけて開催された将棋のタイトル戦です。棋聖戦は、竜王戦、名人戦、王位戦、王座戦、棋王戦、王将戦と並ぶ、将棋界の主要な八大タイトルの一つであり、例年、前期の棋聖に挑戦者が挑む形でタイトル保持者を決定します。

この第37期では、当時の棋聖であった米長邦雄に、挑戦者として二上達也九段が登場しました。挑戦者決定戦を勝ち上がった二上九段は、五番勝負の舞台で米長棋聖との対局に臨みました。

大会の仕組みは、一次予選から始まり、二次予選、そして本戦へと勝ち進むトーナメント形式を経て、挑戦者が決定されるという流れで行われます。本戦では、シード棋士と予選を突破した棋士が激突し、五番勝負への切符を争います。

五番勝負は、挑戦者の二上九段と米長棋聖の間で繰り広げられました。熱戦の結果、二上九段が3勝1敗で米長棋聖を退け、見事タイトル奪取を果たしました。この勝利により、二上達也九段は新たな棋聖となりました。

この第37期棋聖戦における二上九段のタイトル獲得は、将棋史において特筆すべき出来事となりました。というのも、二上九段が棋聖位を獲得したのは、遡ること第9期以来であり、実に29期ぶり、年数にして14年ぶりの復位となったからです。将棋のタイトル戦では、一度タイトルを失った後に再びそのタイトルを獲得することは少なくありませんが、これほど長い期間を経ての復位は極めて稀なケースです。

実際、この第9期から第37期までの29期ぶり、14年ぶりというタイトル復位の間隔は、2019年度末の時点において、将棋界におけるタイトル復位の最長記録として位置づけられています。これは、長期間にわたり第一線で活躍し続け、再びタイトルの頂点に返り咲くことの難しさ、そしてそれを成し遂げた二上九段の棋力と持続力がどれほど偉大であったかを示す記録と言えるでしょう。

第37期棋聖戦に関する情報は、日本将棋連盟の公式サイトにある棋聖戦のページや、将棋年鑑などの資料に記載されています。これらの情報源には、大会の詳細な記録や、各対局の結果などが含まれている可能性があります。

このように、第37期棋聖戦は、二上達也九段が歴史的な最長ブランク記録となる29期ぶり・14年ぶりの復位を果たし、再び棋聖の座に就いた記念すべき大会として、将棋史にその名を刻んでいます。この記録は、多くの将棋ファンや棋士にとって、目標に向かって努力し続けることの大切さを教えてくれるものでしょう。本記事では、第37期棋聖戦の主要な情報として、開催時期、タイトル保持者と挑戦者、五番勝負の結果、そして特に重要な二上九段の史上最長復位記録について述べました。

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